社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

なぜアーティストは壊れやすいのか? 音楽業界から学ぶカウンセリング入門

ぼんやり廊下歩いてたら、「大分お疲れやね」と声を掛けられた。
お疲れというより、眠いのです・・・寝ても寝ても眠いのです・・・。
ネルノダ控えたら、寝付きが若干悪くなった、そして変な夢を見るようになった。

「なぜアーティストは壊れやすいのか? 音楽業界から学ぶカウンセリング入門」(手島将彦/SW)読んだ。

アーティストの抱える病理、みたいなやつだと思って読んだが、アーティストの有り様・特性からカウンセリングやメンタルヘルスについて考えよう、みたいな感じだった。
カウンセリングとは「こうした方がいい」とアドバイスするのではなく、傾聴・・・共感的に話を聴きながら「自分自身で解決出来るようにする」というものなのだそうだ。
そして自己概念(自分が自分で思っているイメージ)と体験(現実)をなるたけ一致させる。
「無条件に受け止めてくれる」人がいれば凹んでも回復出来るとか。
何せ、ありのまま。ありのままを受け止める。
あと睡眠も大事なのだそうだ。

そして、自分の特性を知ってうまく付き合っていく。
自動思考(パッと浮かぶ考え方・感じ方の偏り)の癖を把握して、「事実」に基づいて思考するように心掛ける。
人は自分の意思より周りの環境・状況によって意思決定を促されうるらしいよ。

・・・なんだけど。
アーティストがありのままを作品にして世に送り出せたらいいけど、そうはイカ鬼子母神では。
ファンはやりたいようにやってくれい!と思えたとしても、レコード会社や事務所は「こうあって欲しい」「こういう戦略で行こう」というビジョンがあるじゃん。
其処に合わせざるを得ないのでは、そして病んだり潰れたりするのでは。
或る程度自由にやる為には結果残すか抗うかしなきゃならんだろうし。
「ほんとにやりたい事やれてる?」という心配も、アーティスト自身の意思に作用して「ファンがこういうの望むなら・・・」ってなりかねないのが難しい。
最近ちょいちょいあるじゃん、「こういう曲が好評だから、こういう曲調にしよう」みたいな話。
曲作りの糧になってるなら良いけど、「こういう音楽やりたいのに」との板挟みにならなきゃ良いが。
栄純が「”ありのまま”とオファーのバランス」「創作活動と休息のバランス」について考えてそうだな。
(Noteのマガジンでやってそうだけど、生憎文字情報あんまりないから購読してないから解んないんだよな・・・)

それはさておき、色んなアーティストが例示・引用されているのだが、モーサムイースタンユース怒髪天出てくるのが嬉しい。
イースタンユースは割としっかり取り上げられている。
しかもRooftopのインタビューだ。わあい。
掲載されてるQRコードで試聴できるみたいよ。