社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

私と坂本龍一というか戦メリ

幸宏さんの事書こうとしつつ書けずにいるうちに身近でも色々あって、其れも一旦文章として吐き出せば楽になるんだろうと思いながら書きあぐねていた。
某妖怪ツッコミ入れまくり番組観てる途中でお風呂入って上がってきてツッコミの続き観よかとTwitter見たら。


え?と思った所にニュース速報。
現実を知る。
1/5の「坂本龍一 Playing the Piano in NHK」はまだ全部は観られてないが、ラスト観た時に色々覚悟したような気がする。
其の日が来てしまったのか、と思った。
だとしても、人間いつかはそういう日が来るんだとしても、早すぎる。

以降「戦メリ」って書いてるのは「Merry Christmas, Mr.Lawrence」である。
色々見てたら「戦メリは映画のタイトルであって、楽曲はMerry~だ」って怒ってはる人あったから、念の為断っておく。

坂本龍一を何時知ったのかは覚えていない。
気が付いたらお名前と曲を知っていた・・・というか、専門学校生が音楽をテーマに作った服をファッションショーでやってて、其処で坂本龍一の「戦場のメリークリスマス」の曲が使われていて「此の曲が『戦場のメリークリスマス』だったのか!」と初めて一致したのが古い記憶。
(後後、「此の曲CMで聴いた事あるわ!」というのがわらわら出てくる)
中学の頃は日曜昼下がりのFM番組聴いたりスペシャかなんかで「YOU DO ME」のMV観たり。
「Seldom‐illegal―時には、違法」という本が出たとこで読んだ。
YMOはCD買う金無くてラジオをチェックして番組まるっと録音して聴いてた。
丁度「TECHNO BIBLE」が出た頃やったんかな、其処からの曲が夜中に特集で流れていた。
YMOはだいたい好き、坂本龍一の曲だと「東風」「ONGAKU」「Perspective」が特に好き。
「邂逅」もか。「邂逅」という言葉はYMOで知った。
高校の頃にピアノスコア買って、ピアノのレッスンで何曲かやった。
戦メリ弾きたかったん。「SELF PORTRAIT」「バレエ・メカニック」やったのは覚えてる。
キーボードのお稽古では先生から色々YMO坂本龍一について教えて頂いた。
未来派野郎」とかレンタルで借りてテープでずーっと聴いてた。

未来派野郎

未来派野郎

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同級生に「グルッポ・ムジカーレ」借りてテープでずーっと聴いてた。
ほんとはCD欲しかった。
大学で軽音楽部入って坂本龍一好きが加速した・・・のかな。忘れた。
此処らへんでバイト始めて欲しいCDを買えるようになったんでは。
矢野顕子渡辺美里の曲やりませんか?と声掛けてくれた後輩とやったピアノ&歌のユニットで「The Othe Side of Love」やった。
ラストだけ日本語・・・中谷美紀の「砂の果実」にしたりして。後輩のアイデア
キーボードパートの飲み会のイッキでみんな其の人のやってるバンドの曲歌ってコールしてたんだが、自分はまだ軽音デビューしてなかったんで「戦メリ」でコールされた。
そんなんだから後にサウンドチェックで戦メリ弾いて「また戦メリか。禁止するで」って言われんねん。
仕方ないから「Epilogue」弾いたけど・・・バンドでやる曲弾けよ、と今なら思う。
引退前の「わがままコンサート」で「Behind The Mask」やったの思い出した。
同期のAちゃんと「TONG POO」連弾したいなーと言いつつ、お互い坂本龍一パートを弾きたがったので話が纏まらなかった。
今思うと安定したピアノを弾けるAちゃんが坂本龍一やるべきだった。
沢山ある学生時代の後悔の1つ。
当時の軽音同期からは「めっちゃ坂本龍一好きな奴」と思われてたと思う。

そういえば音楽論の授業であまりに私語多くて「聞く側が聞く耳持たなきゃ意味がない」的な事言われた。
内容も話もあまりにもつまらなくってかったるいから仕方なかった。
で、腹が立って試験の時に坂本龍一の音楽を引き合いに出して「真に優れた音楽は自ずと聴かれて人の心に届くものである」って返したのを何となく思い出した。
単位は貰えた。

社会人になって研修で自己紹介HP作る課題で「オススメのCD」のページ作って、其のうちの1枚に「音楽図鑑完璧盤」を挙げた。

音楽図鑑完璧盤

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新人研修中ずーっと聴いてたので。
「きみについて」がめっちゃ好きだった。
今でも好き。
今聴いたら泣いてしまうんだろうかと思ったけどそんな事は無かった。

モレレンバウム2/サカモトの頃に生・坂本龍一を観た。
最初で最後である。

其の後聴いたり聴かなかったり、だけど「ウラBTTB」は聴いてたしキーボードマガジンのピアノ譜めっちゃ弾いてた。

思えば他の人の訃報で「鉄道員」「put your hands up」流してたが、教授御自身の時は戦メリなんだな。
「CHASM」は「undercooled」が聴きたくて聴いてた。
CHASM

CHASM

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「CHASM」以降は何となく、そして思想的にあんまり合わなくて離れてしまった。
思想的に、と言っても大枠で「反戦」「原発要らない」というのは支持出来たが、其れ以上は追いかねた。
あとどんどん難解になっていったような気がして・・・。
ACIDMANのアルバムに参加しはったんはびつくりだった。
ピアノに触れる機会も減った、でもピアノを試奏する時は戦メリ弾いてた。
初ストリートピアノで弾きかけた途端におばちゃんに「うるさい」って怒られた時も戦メリ弾いてた。
其の後どうしてもあのCMみたいに弾きたくて「energy flow」弾いた、其の時もちょっと戦メリを。

ちょうどこないだ「EV.Café 超進化論」は今なら読めるだろうか、現物手に入らないよねきっと・・・って考えたとこだった。
今度はストリートピアノで「Amore」「BRING THEM HOME」弾く機会を狙ってたとこだった。
こういう御時勢なので。
でもやっぱり戦メリ弾いてる気がする。

因みにジャケットは「sweet revenge」のもふもふしたのが好き。

だーっと書き出してみて、一体私は坂本龍一が好きなのか戦メリという曲が好きなのか解らなくなってきた。
久しぶりに聴いていて、私は坂本龍一の「音楽図鑑完璧盤」「未来派野郎」らへんの音、メロディ、声が好きだったのかなと思い出した。
ウォークマンには「ワークスI - CM」「ワークスII - TV/Inst」入ってたんで、今は其れも聴いている。
こういうの好きなんだよ私は、等と。
其れにしても何で「Neo Geo」とか聴いてないんだろう。
まだ聴いてない坂本龍一があるというのは幸せなのか残念な人なのか。

坂本龍一 Playing the Piano in NHK」はまるで人生を畳む過程のように見えた。
がんという病気だと人生を畳む事が出来るのだろうかと思った、でも亡くなる直前は苦しんでおられたとの話も見たのでそうでもなかったのかもしれない。
解らない。

もう何が何やら。
無駄に色々書いてるけど、書きたかった事の半分も書いてない。

謹んで哀悼の意を表します。

どうでもいいニュース:
私はボケて自分の事が解らなくなっても全てを忘れてしまったとしても指が動かなくても、戦メリ弾いてると思う。