社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

神様ゲーム

HEREのコピバンのバンド名に「レツゴー狂乱」はどうだ。

神様ゲーム」(麻耶雄嵩講談社文庫)読んだ。

ミステリーランド」シリーズから出ていた作品。
「かつて子どもだったあなたと少年少女のための」というレーベルから此れが出てて大丈夫か。
まぁ訳解ってなくても謎解きとして面白い(?)し、今時の少年少女だったら大丈夫な気はする。
ワテだってオカンのお供でお悩み相談番組観てたし。(其れもちょっと違うような・・・?)
動機・トリック迄は解らなかったが、”ミステリーあるある”的な勘で犯人のアタリは直ぐ付いた。
以下、ネタバレあり。
というか抑もネタバレなのか?幾らでも解釈あるんじゃね?
読後に色んな方の解釈読むのも楽し。





天誅がきちんと行われたなら、最後はどゆこと?
読んでる最中は父かミチルかどっちかかなーと思ってたんで犯人が解るまでは「やっぱり」ってなったんだけど。
何で母なんだろう?と。
手にかけたのが母だったのか、母を父が庇ったか、父本人を天誅する為に母をああしたのか。
自分はうっかり殺しちゃったのがミチル、そして父とミチルの関係を表に出したくなかった母が父を庇う為に一連の工作したのかなぁと考えた。
息子の同級生に手を出す我が夫を愛するが故に隠す、ミチルにも腹立つから工作手伝わせた。
父は父で敢えて我が子に同級生の水死体見せるっていう・・・名探偵コナンだってガキンチョに死んでるか確認に行かせないだろ。
コナンだと勝手に行くんだろうけど。
子供、しかも血が繋がらない(かもしれない)子が欲しがる物を微妙にずらしてるのもわざとだったりしてな・・・。
実の親子じゃないのは、どう関わってくるのかは解らず。
「さよなら神様」の伏線かなーと思ったが、果たして。
・・・とつらつら考えてると麻耶さんにしてはマイルドじゃん!あんまり狂ってないじゃん!と思った。
でも改めて書いてみたらやっぱり狂ってんな。

ただ、他の方の感想見て気づいたけど、神様が本当の事言ってるとは限らんのだよなぁ。
知らんとこ(書かれてないとこ)で猫殺しの犯人が勝手に天誅食らってたりしてな。母とミチルは運が悪かっただけだったりして。
自分の言う事信じて右往左往する芳雄は、さぞかし面白かろう。
天誅の条件が決まってないのがちょっと落ち着かなかった。(其処?)
叶えるのは3回迄とか、天誅食らわす代償が要るとか、そういう条件無かったような。