社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

情報パンデミック あなたを惑わすものの正体

嘘・デマは甘ったるくて気を抜くとつい引っかかってしまう。
先日も1件引っ掛かってしまった。
情報ソースはくそサイトなんで、直接見たなら引っ掛からなかったが、まともそうな人の意見ツイのソース元だったので、うっかり・・・。
ツイ先を確かめるべきであった。
反省。

「情報パンデミック あなたを惑わすものの正体」(読売新聞大阪本社社会部/中央公論新社)読んだ。

トンチキ陰謀論やデマを笑っちゃうくらい信じて行動しちゃう人が居るのはどういう事?というのを追った新聞取材。
彼奴等、何だかんだでインタビュー受けてるし、其処でも持論を一方的に展開してるっていう。
信じてる以上に、話を聞いて欲しいんでしょうな。
正直、読んでてしんどい。。。
ちょっと脱線するけど、逆に陰謀論者の所為で陰謀論者が恐れる世界になりつつあるように思われる。
ワクチンは人口削減が目的!って打たない人やマスクしてたら脳に酸素が行かない!ってマスクしない人が増えてたら、新コロや関連する症状で死ぬ人が増える、そうなると人口削減されるだろうし。
しかし何でヒステリックなんだろうね、彼奴等。
不満ぶつけ先には丁度良かったんだろうが、解決しないよね?
やいのやいの五月蠅くギャーギャー言われて不愉快な事位は解るよね?自分が言われてるでしょうに。
気持ち良いのだろうね、自分の不安・不満を他人の所為にして都合の良い話だけ見て其れ以外は目に入れなくて信じたい事だけ信じて大声出して群れて真実教えてヤルヤルするのは。
孤立して一層抜け出さなくなるの、カルト団体みたいだ・・・と思ったら、第4章で触れられている。

そういう情報が拡散するのは、広告収入目当てのまとめサイトから、らしい。
YouTubeも金や閲覧数に釣られて取り上げてしまう、止められなくなるし、止めても次から次からやってくる。
下っ端の一部だろうとは思うが、発信側の話を知れたのは少し良かった。

じゃあ、どうしたらよいのだろう。
陰謀論とは「誤りを証明する事が出来ないもの、人間の心理に関係した思考様式」なのだそうである。
不安になった時にどんな心の動きをするのか、其のリスクを知る。
“わからなさ”をそのまま受け入れる力が現代では必須のリテラシーなのではないか・・・と。
”100%が無い事”を頭に置いとくの、どうだろう?
其の不安の隙を突いてくるんだろうけど、くそ陰謀論
一方で偽情報の金脈を断つ事も有効なのでは、と。
企業の広告が不適切サイトに表示されたらネットユーザから批判されるという雰囲気を作る、と纏められているが、果たしてどうなんだろうな。
くそ広告、どんだけ「不適切」の報告しても出てくる。
其のサイト見なきゃいいんだけど、はてなの普通のブログでも出てくるからなぁ。。。
異なる価値観を繋ぐ場を取り戻す、という話も出てくるが、もうちょっと落ち着いてからなんだろうな。
其の”繋ぐ場”を利用して持論をぶちまける・・・が有り得る、今は。

事実を伝えようとしても伝わらないの、マスコミ側への不信感もあるんではないだろうか?
思想の偏りは多少あるとしても、完全に飛ばしだったり捏造だったり*1するじゃん。
まいどなニュースがやらかしてるのは複雑だった、関西の新聞社etc.がやってるサイトだぞ・・・。
ごめんなさいする事はあんまり無いように思われる、というかあっても気づかないだけかもしれないが。
見出しが紛らわしいのも、よくある話。
広告収入目当てのまとめサイトの件だって、マスコミもそうなりつつなくない?
MSNニュースの見出しと、紛らわしいグロ広告、あのテのサイトと大差ないぞ。
というか、不適切な広告めっちゃ出てくるんですが、新聞社のオンラインサイトに。
特にTwitterから各記事にアクセスした時な・・・あれ内容精査した方がええで。
読売新聞として、マスコミの有り様やマスコミ不信についての考察もあれば。

解決するのが困難だとしても、2022年の今こんな事態になっていますよ、こういう手が打てるかもしれませんね、或いはこういう手が打ちたいけど打ててないです、というのを知る意義はあった。

どうでもいいニュース:
自分だってニャントロ人の話なら信じてる。
だってお上も下下も俺もお前も東西南北老若男女バカばっかりじゃん、地球人をバカにして侵略しようっつう作戦順調に進行してなくね?

*1:かの有名な朝日新聞のアレとか