社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

かめ探偵K

本日の主要業務は洗濯と「やさぐれぱんだ」読破である。

「かめ探偵K」(北野勇作メディアワークス文庫)読んだ。

博物館・旧世界座の屋根裏部屋に住む亀探偵Kの記録。
連載・・・?
新聞「新世界通信」の連載を、我我も読んでいるらしい。
亀探偵の日常、秘密の依頼、物騒な事件。
怪盗ザリガニマンZ、新世界タワーも気になるところだけど、どうも差し障りがあるようでお蔵入りした話が此処には綴られている。

で。
ユーモラスでほのぼのしてそうで全然してないのが流石、北野ワールドである。
世界がどうなっても元通りにしようとする、仮令上手くいかなかったとしても・・・なのも。
向井秀徳の口上*1のように繰り返し描かれる。
もしかして「ヒトデの星」の工場なのかな?という工場も出てくるが、繋がりそうで繋がってなさそうなところが良い。
工場見学の立体メガネは恐らく「オズの魔法使い」のアレ的な感じなのかな?と思った。
亀探偵が活躍するのは新世界の出来事なんだろうけど、旧世界の思い出でもあるのかもしれないな。
甲羅干し乍ら見る夢、思い出。
終わるようで、終わらないんだろうな。
夢ならば。思い出ならば。

どうでもいいニュース:
2017年に「メディアワークス文庫で面白いのありませんかねぇ」って言ってたが、5作目で漸く面白いのに出会えたよ!

*1:「くりかえされる諸行無常~」のアレ