社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

日本SFの臨界点 新城カズマ 月を買った御婦人

どっかのアホンダラの主張が古のオカルトの寄せ集めという話を見た。
其の内作家がパチられて「何処其処の主張が過去作に類似していると問い合わせが殺到しておりますが私は関係ありません、寧ろ迷惑しております」とか言わなきゃいけなくなるんだろうか。
・・・というプロットがどっかにあったりしてな。

「日本SFの臨界点 新城カズマ 月を買った御婦人」(伴名練・編/ハヤカワ文庫JA)読んだ。

後で書かれた年代知って驚く。
いついつ頃の作品かな?と思ったらだいたいその10年前に書かれてる。

特に印象に残ってる話等。
・ジェラルド・L・エアーズ、最後の犯行
すげえ、そっちか。
暗号としてタテ読み的なやつも仕込んであったんだろうか。
あったとしても気づかずに読めてしまった。
サムはGLにとっての”救い”だったんだろうか。
なんだかなぁ、GL。
・月を買った御婦人
めっちゃ好き、ロマンチック
・・・って此のシリーズの「恋愛篇」読んだ時にはそう思ってたんだけど。
改めて読み返すと切ないな。
ドンナ・アナの気を惹こうとするけれど、彼女の気持ち、本当に欲しかったモノに気づいた人が1人だけだったという。。。
しかも何でそんなに待たせたんだ、っていう。
・雨ふりマージ
イマジネーション膨らまし〜ハッピーエンドにしておくれ~(by矢野顕子「SUPER FOLK SONG」)系の話。
主人公一家がフィクション化したのは此の物語に意味があるのか?とちょっと思ったが、まるっと救える、或いは最初からそんな悲しい話はなかったのでヨシ!に出来るのか。
(ヨシ!はないだろ。。。)
タグの付け方ではてなダイアリー思い出して懐かしくなった。

此れで「日本SFの臨界点」シリーズ全部読んだ事になるのか。
もうちょっと続いて欲しかったような、でももしかしたら石黒さんの短編集が出た時点で目的果たした、やり切ったって感じだったのだろうか。
伴名さんの作品も出て欲しいし。
とはいえ過去の短編を拾えるナニカがあればなぁ。。。
北野さんの作品リスト見てて面白そうな短編が幾つもあったんだが、どっから手ェ付けてよいのかちょっと戸惑ってしまったもので。
かめさん其の他動物系は「北野勇作どうぶつ図鑑」で網羅出来るしNOVAで読んだやつは「社員たち」として1冊になってるんだが。
一部電書ならあるかも、とするとhontoにどれだけあるか。
恐らくそんな感じで面白いのに手ェ出せてないのが沢山あるんだろうなー、と思って。
「さぁお勧めを読みやがれ!」もたまにはいいもんだ。