社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

一度きりの大泉の話

ヴォンヴァカンス突入。
ステイホームに勤しむ。

「一度きりの大泉の話」(萩尾望都河出書房新社)読んだ。

ひそっとエントリ上げたが「少年の名はジルベール」読んだ、そしてこちらも気になったのだった。

萩尾氏の文章はふうわりとしている、だが視点や考え方は鋭い。
「ヴィレンツ物語」のエピソードは分からなくもないが、ノリが10代の漫画好き女子間の話みたいだよな・・・と。
実際其の位のお年頃の話ではある。
萩尾氏は、そういう女子の熱狂みたいなものを冷静に一歩引いて見ているような。
そして”漫画を描く”事に特化してはった。

すれ違いは凡人には解り得ない感覚・感情だったんだろうなぁと思う。
話し合いが出来ていればまだ違ったかもしれないが、あくまでも”たられば”でしかない。
ただ非常に厭な言い方してしまうと、アドバイスを受け入れなくて「言う事を聞かないのね」だとか「何故描いたのか?」と質問するとか排他的独占領域を侵したとかするのが悪い意味での”女子の内輪ノリ”に見えた。
「私に相談無くホニャララしたら許さない」みたいなやつ。
作品を創り上げる中での相克にそういう諍いが重なったなら、もう致し方ないのでは。

で、周りの何処迄関係あるん?な人達がやいやい言うのが酷い。
誰が噂を流したのかは解らないけれど、「こんな話聞いたけど本当?」が本人に届くだけマシで(其れもどうかと思うが)、当人の預かり知らぬ所で有る事無い事話に尾ひれが付いてあっちやこっち、で余計拗れてしまったんではないのか。
大泉サロン時代の話を”美しく”ドラマにしたりして盛り上げたらって安易に企画しちゃうとか。
其の安易さがまた、ね。。。
此の本が世に出て、そういう人らが読んでも、やっぱりやいやい言いそう。。。
人様の感想見てたら「どうかそうっとしておいて」と仰る方が多かった。わかる。

どうでもいいニュース:
「花の24年組」と呼ばれていた件、「青春パンク」を思い出した。
誰かが言い出して広まったけど、当人達が困惑したっていう。