社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

ぜんしゅの跫


内臓丸出しに見えたんだが、ちょうどホラー読んでたとこだから、ねぇ。
スプラッタアやグロいのはダメなんですけども。

「ぜんしゅの跫」(澤村伊智/角川ホラー文庫)読んだ。

ぜんしゅの跫 (角川ホラー文庫)

ぜんしゅの跫 (角川ホラー文庫)

  • 作者:澤村伊智
  • 発売日: 2021/01/22
  • メディア: 文庫
内臓は飛び出てこないけど、首と胴体は離れてる、足無い・・・くらいは。
気持ち悪くはないが、色んな意味で痛くなる短編集である。
「幽」「怪と幽」掲載分は過去に読んでいるが、また新しく読めた。
シングル曲がアルバムに収録されるとまた違って聴ける、みたいな感じで。

「鏡」の知紗、「ぼぎわんが、来る」のあの子か。
「怪と幽」で読んだ時は気づかなかった。誤解してた、すまん。
しかし、くその始まりはやっぱりくそ。其の片鱗が僅かに。

「ぜんしゅの跫」は心温まる話である。人死んでるけど。
そういう戦い方もあるのだ。
最後、真琴死ぬんちゃうかと覚悟すらしていた。
「鏡」がアレやし・・・
そもそも「などらきの首」の時は最後の最後にひっくり返されてギャー!だったし、最後の1行までどうなることやら、と。
温まりすぎて今から次作の凄まじさえげつなさに思いを馳せて打ち震えている。
それもどうかと。。。
しかし何で不完全なままだったんだろう。

美晴も気になるところである。もう何作か後には明らかになってくるだろうか。