社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

陰陽師伝奇大全

図書館で予約して、一旦確保済み一覧に記載されたのに、借りに行く前日に消えた。
試しにもう一度予約したら出来てしまった、しかし1人借り中の人がある模様。わたし?
ダメ元で図書館窓口に行ったら、普通に確保されていた。
図書館の方に予約内容を確認して頂いたが、表示上だけの問題だったらしい。
もしかして本に拒否られてる?
モノがモノだけに、不思議な事があってもおかしくない。
陰陽師伝奇大全」だもの。

という事で「陰陽師伝奇大全」(東雅夫・編/白泉社)読んだ。

陰陽師についての小説、お芝居の台本(具体的には何だろう、能?)、評論、漫画等。
だいたい安倍晴明、晴明からの蘆屋道満。圧倒的に安倍晴明・・・でもなく、彼ら以外の陰陽師の話もある。
晴明の母もドラマチックだよなぁ。
小松左京の「女狐」ってありなん!?こうなってくると平安時代から現代までぽーんと飛んでくる。
いっそ宇宙まで!・・・流石にそこまでは。でも天の川は出てきたような。
借りる前に「拒否られてる?」と思ったが、其の割につるつる読んでしまった。ふしぎ!
同じエピソードでも語る人が違うと見方・立場が変わってくる。
そして「匣と陰陽師」に集約していくのが面白い。
何せ、面白いんですわ。
逸話の一つ一つも、其処から生まれる物語も。
じゃあ陰陽師って何してはるご職業?と興味持ったが、どうなんだろう。
天体・暦研究したり祈祷したり、その中で人間関係のゴタゴタの解決図ったり権謀術数弄したりしてはったんやろなぁ。
後後の人間が”伝奇物語”として読むから面白いのであって。

「今昔物語」「三韓昔がたり」(金素雲)読んでみたくなった。
「今昔物語」は古典とかでやった程度しか知らんもんな・・・。
そういえば「京極夏彦の世界」読めてなかった。チクショー。
京極先生が安倍晴明蘆屋道満についてお書きになったらどうなるだろう・・・と思ったけど、京極堂陰陽師なのだった。

それにしても竜宮童子はどうしたら良かったんだろう。
竜宮には帰りたくなかったんだろうか・・・だがそうすると村は日照りのままで救われない。

どうでもいいニュース:
白泉社からこういうガチ専門書出てたん!