社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

巴里マカロンの謎

新コロのあれやこれや、結局時間はあった筈なのになーんもしなかった・・・と凹んでいたが、割とそういう人は多いんだそうだ、と言われてちょっとほっとした。

「巴里マカロンの謎」(米澤穂信創元推理文庫)読んだ。

新しくオープンしたパティスリーや、小佐内さんを慕う女の子の物語を中心に、スイーツが1つ増えたり、ある筈のものが無くなったり、捏造されたりする。
春期限定、夏期限定、秋期限定・・・と来て「あれ、冬期じゃないの?」と思った。
その所為かは知らないが、この3作にあった剣呑さが、あんまり無い。
「花府シュークリームの謎」でほろ苦くなるんだ・・・と覚悟したのだが。
小佐内さん、ちょっと手加減したのかな。
自分の敵が誰かを知りたい子に念押しして、それでも「何が何でも!」と言い切れるだけの決意を見せたからだろうか。
流石にあの夢見るようなラストを期待して・・・って事は無いだろう。小鳩くんGJだ。
時期としては、3作の間の出来事なんだろうか。堂島くんが新聞部に居るし。
あと箸休め、的な。

それにしても今回めっちゃ食べたくなる。
過去3作は「美味しそうだな」程度だったんだが、マカロンもあげぱんも。中身は普通のでいい。