社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないので、はてブボタンは設置してません。

だから殺せなかった

新コロは「様子見ながら締めて、緩めて」を継続するしかないのだろうか。
「其れやったら変異しやすくなるのでは」てな話も。
宿主いじめ抜いても不利だと思うんだがな、ウィルスさんよォ?

「だから殺せなかった」(一本木透/創元推理文庫)読んだ。

「屍人荘の殺人」文庫版の挟み込みチラシで見かけて以来読みたいと思っていた。
やっと文庫化した。
WOWOWでドラマ化するらしいよ。
確かに実写化するならWOWOWだわ、という印象である。

太陽新聞の社会部記者宛に首都圏連続殺人犯から手紙が届く。
“ワクチン”を自称する犯人しか知り得ない情報と共に「おれの殺人を言葉で止めてみろ」と。
記者には嘗て汚職事件を取材し、真実を追う中で不幸な出来事が・・・。
其の記者と、”不幸の切り抜き”を集める大学生のモノローグから成り立っている。

ポエマーかよ、“ワクチン”。
第一章が無ければファーストインプレッションは「犯人厨二か?」だった。
(因みに”ワクチン”が手紙送ってくる迄に全体の1/3くらいかかる。)
手紙は記事として新聞に掲載されているが、あれが1面に載るのって恥ずかしくなかったんだろうか・・・。

いいラストだけどちょっと面白くない。
せめて何故「だから殺せなかった」なのかが解って「アァーッ」てなりたかった。
犯人のアタリ付きつつも(其れがだいたい当たってた)、「東海道戦争」的な「金の為なら事件なんぼでも起こして載せるぞ」なのかも・・・と期待したら其処らへんは寸止めな感じである。
トンチキミステリーは性に合わないが社会皮肉るやつや重厚なミステリーはしんどいし、ふんわり日常の謎系は飽きた・・・な人は読んだら幸せかもしれない。
個人的にはクセツヨというか若干トンチキみがあったら良かったと思う。(其れもどうかと思う)
毛賀沢教授が狂ってるか、或る意味。

ところで作中人物と同じペンネームって、今後どうするんだろう。
此のラストだと有栖川有栖みたいな訳にはいかないでしょうし。
辻村美月が其のまま活動してはるから、いいのか。

どうでもいいニュース:
Wikipediaの「だから殺せなかった」のあらすじ説明が雑。
ドラマの展開と共に追加していくんだろうか。