社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

赤い蝋人形 山田風太郎傑作選 推理篇

珍しく医者通いも習い事もライブも何にもない土日である。
買い物には行かねばならぬ、TKの本も受け取りに行かねばならぬ。

「赤い蝋人形 山田風太郎傑作選 推理篇」(山田風太郎河出文庫)読んだ。

去年、山田風太郎展観に行った時に物販で買ったやつ。
sociologicls.hatenadiary.jp
「そのうち読むです。」って言って1年以上経ってしまった。
なかなかに狂っている。
マイルドそうなやつ選んだ筈なのに。。。
「推理篇」とあるけど解り易くミステリーぽくは無くて、解説で挙げられているように「悪念のカタルシス」、此れを「執拗に追求」した作品集である。
てか、風太郎も当時の読者も女を何やと思てんねん。
そりゃおかしくもなる、狂うわ。
謎も展開もトリックも面白いけど、そっちが気になって。
何が「裸におなんなさい!」だ、ひでえよお前等手玉に取られてろよ。
あと「女死刑囚」は名前で気付けよって気はする。
死刑囚と顔合わせる迄は名前知らされてなかったんだろうか。

江戸川乱歩読んだ時以上にツッコミ入れてるけど、「30人の3時間」「赤い蝋人形」は面白かった。
割と無茶苦茶な気はする。

「十三角関係」「帰去来殺人事件」*1にすればよかった・・・って思ったけど、山田風太郎展観に行った時には未だ発売されてなかった。

どうでもいいニュース:
江戸川乱歩が此の位ねっとりしたエロなんだと思ってた。

*1:どちらも河出文庫版は藤田和日郎が表紙描いてはる