社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

能狂言 鬼滅の刃 at SkyシアターMBS

行ってきた。

去年観に行った時に「もう一回観たい」って言ってたら
sociologicls.hatenadiary.jp
思わぬ形で実現した!嬉しい!
SkyシアターMBSはJPタワーの6階にあるのでホワイエからの眺めが良い。


そういえば炭治郎や煉獄さんのぬいを連れて来て記念写真撮ってはる方多かったな。
着物の方も麻の葉やモダンな柄の方がちらほら。
ホワイエにカフェスタンドがあって良いな、終演後は一旦閉めるみたい。
以下、ネタバレあり。言うても翌日には千秋楽だが。
思い出し都度だらだらぬるぬる書くかも。





今回は能楽堂じゃなく真っ平の舞台である。
能楽堂をまるっと舞台上に置くのかな、と思ったらそうではなかった。
橋懸かり的な欄干が左右にあり、地謡が其の下手側、囃子が其の上手側にいらっしゃった。
後ろも松が描かれているのではなく、内容によって開閉したり、舞台ならではの演出が幾つかあった。

内容は金剛能楽堂で観た時と同じ。
無惨は客席後方からではなく、下手側客席ど真ん前からするすると登場しておられたか。
だが声は四方八方から聴こえてくる。
おや!となってるうちに無惨に取り込まれて「鬼滅の刃」の世界へ。
1年経っていい感じに忘れてたので新鮮に楽しむ。
こうして観ていると能狂言って演劇やってんなぁ、と気づく。
ヒノカミ神楽は本当のお神楽みたいな有難さがある。
鋼鐵塚さんの話と鎹烏の酒盛りはめっちゃ笑う人居てはった、自分も釣られて笑ってたが。
鎹烏達はのびのび飛び廻っていた。
客席も大らかな感じ、だけど無惨が鬼になった経緯を語る所等の無言の所でぴたーっと静寂が。
其れが一層引き立っている。
善逸のナンパは声掛ける程度。何処に誘うのかと思ったら。
霹靂一閃!は照明の演出でより一層鋭くなっていた。
錆兎と真菰、あと累の最期も舞台演出でより切なくなっていた。
能楽堂だと演者の力と観客の想像力で全て成立していた所に、其れを程よく補う感じで良かった。
蜘蛛はびつくりだったな。。。
今日観てて、炭治郎の少年ぽさがすごく出てるなぁと思った。
漫画・アニメよりも少年らしさがあったかも。
炭焼き一家の長男として家を支えているけれど、よくよく考えたらまだ13歳の少年なんだよね。
今は未だ義勇さんの背中を追う立場だけど、もっと此れから強くなりそうな。

という事で、続編も能狂言になりますように。
戦いの中で強くなっていく炭治郎を能の舞台でも観たい。
今の演目も、折に触れて再演されたらいいなぁ。
此の演目を見て能楽師になる人が居て、其の人が演じるようになったら。

其れにしても義勇さん激シブ(はぁと)

カーテンコールがあるのが不思議な感じ、何回やるねん、なお茶目さも。

本日の出演者。

義勇さん、去年と同じ方だった。
(お二人キャスティングされている)

どうでもいいニュース:
・累は「かさね」と読みがち・・・鬼滅は「るい」だよ!
野村萬斎さんと大槻裕一さんはSkyシアターMBS公演の告知で関西のワイドショーにめっちゃ出てはった。
USJの鬼滅コラボのレポやったり。
無惨と炭治郎と考えるとおお・・・だが、竈門親子でもあるので「良かったな炭治郎」という現パロ的な見方したりなんかして。