社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

ウエノコウジ56歳誕生祭〜3x3x3〜 at 京都磔磔(配信)

ほんとは現地で観たかったウエノコウジ誕生祭。
もしかしたらパシフィコ横浜から帰って来て体調崩してるかもしれないし、抑もチケット争奪戦激しそうである。
配信があって本当に有難い。

以降だらだら書くけど、リアタイしたのが佐々木パート、卓郎はリアタイながら見&アーカイブ、藤井さん&アンコールがアーカイブというバラッバラな観方してるのと時間ちょっと経ってるので、書いてる事は色々怪しい。

ウエノとキュウちゃんが登場。
「演奏するとは言ってない」等と結構ゆるゆるだな、凄く空気があったかい。
「歌う人が一番偉い」という事で、今回演る曲はボーカルが決めてるらしい。

佐々木亮介(a flood of circle

「一番頼みやすい後輩」と紹介される。
ギターにめっちゃステッカー貼ってある。
フラッドがデビューして15年、中華料理屋連れて行かれて辛いラーメン食べた思い出話等。
配信入ると面白くなくなる、って仰るけど充分面白い。
「嫌んなった」「プカプカ」とかブルージーな歌が似合う。
ウエノは本物・・・木村さんとと一緒にやった、という話が面白い。
ジャムってんの渋くて良いな。
今日も出てくる緑茶ハイ。
masasuck氏がお茶のお店始めたそうだ。(こないだ友人に教えて貰った)
※東京ではゲストの佐々木の為に緑茶干してキンミヤ用意したという、其の優しさに「飲まない訳にいかない」って沢山呑んで、翌日朝5時に玄関に辿り着けなくてドアの前で起きた、シンプルに飲み過ぎた、こんなステレオタイプなバンドマンも恥ずかしい・・・とKissFMのリモート出演の時にぐったりした感じの声で話をしていた。
今日は大丈夫そう、だけど新幹線の切符無くしたとか。

転換途中、ケーキ屋バイトの思い出話等色々MCが入る。
佐々木や卓郎に関して、今年の誕生祭に呼んだのを「パワハラ」と気にしておられたが、緊張こそすれ、嬉しい、光栄だって思ってるんじゃないだろうか。
世代的に神みたいな存在じゃん。ミッシェルとか聴いて育ってる世代じゃん。
そしてそういう風に気を遣うウエノの優しさよ。
色んな人から愛されてベース弾いてって引くて数多な所以である、多分。

菅原卓郎(9mm Parabellum Bullet

ウエノはあまりこういう(セッション)場に来ないと仰るが、卓郎は毎年モンバスで弾き語りセッションやってた筈なので大丈夫だろう。
卓郎は京都6年ぶりで「呼んで下さってありがとうございます」。
コンビニに買いに出かけて、何もない所で迷ったそうだ。
「これが京都の魔力か」。
そんなアホなと思ったが自分も磔磔周辺で2回迷った事あるから人の事は言えない。
相変わらず卓郎はワンダーである。ワンダーをも包み込むウエノの優しさよ。
卓郎はロック、オルタナな感じの曲が多い。
まさかゆら帝演るとは、心なしか卓郎の歌がサイケだ。
そしてギタリスト菅原卓郎堪能出来るのレアかも、普段はめっちゃばりばり弾くギタリストが常に居るから。
曲毎にコピバン云々という話をするが、「ウエノさんに呼ばれたからって此の2人とコピバンやるなんて、御本人とコピバンやるなんて」って卓郎が嬉しそうである。
「ウエノさんとクハラさんで1人、合体ロボット」って喩えがワンダーである。
でも3人登場した中で一番バンドだったような気がする。
兎に角「先輩楽しいです、おれは」が溢れている。
卓郎は神奈川大学出身、地味にミッシェルの方方と行動範囲が被ってたみたい。
すごい縁である。
そして「長いバンド名かっこいい」と。
ミッシェルのカバー良かった。
色々感想見てたらチバの不在を突き付けられるって話を見かけた、そりゃあそうだろう誰もチバの代わりにはならないし不在を埋められる訳ないだろう。
曲は歌う人に選んで貰った・・・って9mmカバーもあるとは、そして「ハートに火をつけて」演るとは。
東京の時はカズが観に来てて、ウエノが「お前何て事してくれてるんだ」と仰ったとか。
卓郎は「おれも言ってやった、『お前何やってんだ』って」・・・
ハートじゃなく「京都に火をつけて」って、火をつけちゃいかんよ、応仁の乱かよ。
※後の卓郎のラジオ「CODE999」で此の日の事は「ドリームチーム」「人生のごほうび」「おれの方がたくさん貰った」等とめっちゃ語ってはった。
ウエノに聴いて頂きたかった位。

藤井一彦THE GROOVERS

空気が変わったような気がする。
ブルースっぽくもあり、ロックがロールしている。自由自在な。
確かバンドのギターさんが藤井一彦さん好きでグルーヴァーズ観てはったような気がする、今日観たかったやろな、いやあっちから観に来てはるかもしれない。
こういうロック好きやってんなぁ。。。
無駄におセンチな気持ちで観ていた。
ウエノが話すと広島弁出てくるのは、同郷の年の近い(同学?)のバンドマン同士だからだろうか。
緩やかなんだけど、音はバチバチである。かっこいい。
グルーヴァーズもどっかでライブ観たい。
途中、藤井さんが使用済みピック(サイン入り)をプレゼントしてはった。
ウエノにはやわらかいらしい。
力が入っちゃうらしい。
「楽器は女性、やさしい方が大きな音が出る」のだそうだ、今更無理じゃね?って、でもあのウエノの音が沢山の人から求められているのでは。
力強い男が好きな女もいるさね。
磔磔が50周年で「ワシと同じくらい」、成程。
藤井さん「チバ舐めてた」って、そんな御謙遜を。
改めて誰もチバにはなれない、代わる事は無いし埋める事も出来ないのだなとしみじみする。
でも此の儘ずっと演って欲しいような。
磔磔で音出し可能な21時ギリギリまで演ると思ってたよ・・・。)
最後の曲は「1人で歌い切る心算だったけど」と言いつつ、卓郎と佐々木を呼んで全員で「世界の終わり」を。
佐々木が昔、鬼ころしを飲んでた話をされる。今はいいちこ等らしい。

アンコールだったかな、キュウちゃんの事を「35年の付き合い」と言っていた。
「お互い歳取ったけどけどさ、もうちょっとやりましょうよ」「お悔み事の多い中おめでとうって言えるのが良いよね」という言葉が心に刺さる。
本編でもコピバンだの「バンドスコア見ようと思った」とか*1美空ひばりレベルの懐メロだの仰るけど、そういう照れ隠しいっぱい仰っていいから、ミッシェルの曲演り続けて欲しい。
色々あるんだろうけど、出来事としても心情としても。
チバは生身の身体抜け出して歌になったんだな、音楽になったんだな、ロックになったんだな、と思った。
誰かが歌ってもチバにはなれないし代わりにもならない、だけど歌ったら、鳴らしたら其処にチバが”居る”んだろう。
歌に、ロックになったんだから。
そんなようなあほな事を考えながら観ていた。
磔磔も50周年おめでとう、と。
ウエノとキュウちゃん其其に誕生日ケーキが贈られていた。
ウエノのケーキは佐々木が、キュウちゃんのケーキ(可愛いうさぎケーキ!)は卓郎が「楽屋に忘れ物してた」って小芝居入れながら。
アンプの上に置かれていたが、ケーキ落っこちてた。エモかったもんなぁ。

どうでもいいニュース:
鬼ころし見る度に佐々木思い出してたよ・・・今は鬼ころしじゃないのね。
・「神大」、神奈川大学は「じんだい」、神戸大学は「しんだい」。

*1:因みにバンドスコアはかみじょうちーちゃんが持ってるらしいby卓郎