社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

老虎残夢

春キャベツ1玉98円って安ない?
買っとこ、と手に取って外側の葉を取ろうとしたら中が傷んでいた。
うわっ、と他のを買う事にしたが、手に取った責任を取って傷んだのを買うべきだったんだろうか?
でも半玉になりそうだったし。。。

「老虎残夢」(桃野雑派/講談社文庫)読んだ。

此の帯見たら読みたくなるよね。

武術の達人が3人の武侠(みんなクセツヨ)の一人に奥義を授けるよ、という事で弟子としてはちょっとモヤモヤする。
武侠達を迎えて宴をやった翌日、何も伝えないまま達人が死んでいる・・・湖の中央の楼閣で。
密室である。
館で。
居てる全員の誰が犯人でも有り得る、しかし何かしら不可能な要素がある。
そして武術の達人が大集合、という事は常人には出来ないよう技が使える(し、使えない人もある)。
次次と人が死ぬタイプのミステリーではない、事件の謎を解きながら、養女含めて全員の過去、達人の目論見等等・・・が明らかになっていく。
其処ら辺が明らかになる事で解かれる事件の真相。
トリックが明かされてはひっくり返されていくのが面白いな。
アレを体験出来て良かった。

ミステリーという以上に武侠小説、だが其処が良い。
あんまり他に無いから。
アクションすげー。
百合要素はあんまり無くてよかったかも・・・さらっと愛し合ってました、位で。
いやでも其れがトリックの一環という可能性も・・・!?なんてね。
此の作者の武侠ミステリーをもっと読みたい。

ところで作者のお名前はフランク・ザッパから採られているそうである。
フランク→桃野の変遷が気になる所である。語呂が近いのかな。