社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

やりたいことは二度寝だけ

鍵盤の民から見るとギタリストって竿とボードがあったら何とかなるだろ?身軽でいいなぁ。
・・・なんだがプロ(爲川大先生)のボードだけで20kg位あるらしい。
ひゃー!SY-77より重くね?
確かにどでかいボードですけども。最前で至近距離で観てみたいもんである。

「やりたいことは二度寝だけ」(津村記久子講談社文庫)読んだ。

二度寝・・・甘美な響き、しかし今の自分には文字通りの頭痛の種である(二度寝した時に頭痛酷くなりがち)。
特に時期は明記されていないと思うが、デビューしてから芥川賞をお取りになった1年後位迄のエッセイだろうか。
いい意味でどうでもいい、些細である、でも其れが今読むと凄く有難い。
コリコリの心が解れた。
「今週の検索」がゆるくて為になる。なんかわかる。
中央分離帯のスズムシみたいに検索しても解らない事がある、それもなんかわかる。
トイレ事情についてはお餅を食べると比較的大丈夫らしい、当時は検索しても出てこなかったのかな。
今なら検索して出てくる筈、出てこないなら「お餅食べたら良いそうですよ」ってお手紙書いてお伝えしたい。
「同じフロアで働いているもう一人の女性がきっちりしているから」安心してみにくくなれる、というのはわからなかった。
わからないけど潔くてかっこいいな!

もっと大事にしなければならないと思うのが十日戎、というのがなんかええなぁ。
天神橋筋商店街行きたくなった、自分も往復したい。
石切さんの飛龍頭も気になる。
そういえば芥川賞受賞された頃だったか、ローカルニュース番組で「喫茶店で執筆する津村さん」を観たような記憶が。
一度友人と行った事があるとこ、「流石芥川賞作家が行かはる喫茶店!」ってなったような。
残念ながら「誰か知らない人の生活の、不意の断片」は耳にしなかった、其れは友人とめっちゃ話し込んでいたからである。
誰かに”断片”提供してたかもなー。

ゆるい一方で「女が働くこと」でずしゃーっと刺さる。
「自分の生活にぶしつけに干渉してくる世間や世界と渡り合うための、唯一の手段なのだった。」(p.231)って。
ただ好きなものを好きでいて、友人と話が出来る、其れだけで十分なのに、其れじゃ駄目だって”世間的な幸せ”とやらを得なければならないって干渉される。
得たところで本当に幸せになれるのかは確かじゃないのに。

ところで、ちょこちょこ添えられているイラストが可愛い。

どうでもいいニュース:
十日戎の日、地元FMの某番組では「メリーエビスマス」言うてはりましたわ。