社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

幽女の如き怨むもの

眠気覚ましにジャンプスクワットしたら、確かに目は覚めた。
膝に来た。。。
此れからは普通のスクワットにする。

「幽女の如き怨むもの」(三津田信三講談社文庫)読んだ。

刀城言耶シリーズで戦前・戦中・戦後の遊郭の話・・・惹かれない訳無いじゃないか!

・・・そうでもなかった。

訳も解らないまま借金のカタに取られて遊郭に売られ、”緋桜”と名付けられた少女。
婚家の商売が傾き、実家含めて両方救う為に廓に身を置く決意をした、2代目”緋桜”。
戦中に遊女をしていて、病気の夫の為に再びカフェーの女給(やってる事は遊郭と変わらんが)となった、3代目”緋桜”。
其其の時代に、緋桜含めて3人が曰く付きの部屋から身投げしている。
見え隠れする”幽女”の影。
初代は本人の日記、2代目は遊郭の女将の語り、3代目はカフェーの怪異を追う作家の原稿として物語は描かれる。
初代きっついわ・・・此れも謎解きに絡むと思って耐えて読んだけど、しんどかった。
何処迄が殺人で、何処迄が殺人じゃないのか、謎を追っていくのは面白かった・・・面白いってのもどうかとは思うが。
ただ、最後は”らしく”はあるのだけど、流石に其れは無理があるでしょうよ・・・そうだとしたら誰が日記書いたんだろう。

刀城言耶には各地の閉鎖的な集落の謎のお屋敷の連続殺人を解いて欲しいと思った次第。