社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

貧乏神あんど福の神 秀吉が来た!

今から歯科定期検診と治療(大工事ある見込み)なんだが、今回は普段やらない検査やるから治療2時間前から飲食禁止。
水も駄目。
こんな猛暑の日にやる検査ではない。
元々は月初に検査・健診だけやる筈が色々あって全部今日っていう・・・。

「貧乏神あんど福の神 秀吉が来た!」(田中啓文/徳間文庫)読んだ。

秀吉に皿屋敷とな!
幇間のヒデ吉を三河屋の旦さんがからかってたら雷に打たれていきなり秀吉に。
秀吉を扱ったお芝居が中止させられたりする世の中、秀吉自称する男が現れたら大変である。
世直ししようとしてくれはるんはええけど・・・。
太閤秀吉の財宝巡って、大坂城代巻き込んで大騒ぎ!
今作で大活躍の亀吉のエピソードを挟んで、皿屋敷
参勤交代の途中で大坂を訪れる殿様を十牛図を描いた皿でおもてなししようとしたが生憎質に入れてしまっていた、お福旦那のお陰で一旦取り戻せたけど一枚足りない・・・。
びんぼー神のおっさんこと幸助んちに偉い人も謎の人もやってくるから大変である。
実は亀吉、実力ある丁稚やってんなぁ。
謝らせ方、其の許し方も上手い。

そしてお福旦那の正体、というか何故そんな金の使い方をするのかが明らかに。
楽しそうなようで何処か虚しさもあるのは、そういう事か。
金で人の心が捻じ曲がる、人を不幸にする事を知っている人なのだった。
ええお金やないから、人を楽しくさせる金の使い方をする、だけど今回”人を助けるお金の使い方”を知った。
使っても使っても減らない、のは運用が上手いだけじゃなくて、やっぱり福の神的な力もってはるんかなー、と思ったりする。