社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

実話拾遺 うつせみ怪談

開演前の客席撮ってる人を見た、しかも一人ではない。
可否は別としてステージ撮るのや友人達と記念写真☆〜(ゝ。∂)なら分かるんだが。
何するんやろ、怖い。

「実話拾遺 うつせみ怪談」(丸太町小川/竹書房怪談文庫)読んだ。

実話怪談ありーの、伝承ありーの。
ヴァナキュラーとしての怪談、というか怪談までカバーするヴァナキュラーの適用範囲広い。
良い意味で癖がない。
竹書房怪談文庫って良くも悪くも癖が強いんじゃ~なので、逆に新鮮。

印象に残った話等。
・あかんやつ
割とまじであかんやつ。
テレビ・電話機にまじない仕込まれてもな・・・解体業者のとこまで行ってしまうという事は、仕込んだ奴も忘れちゃうって事なのか。
外せなくて「もう捨てちゃえ」になるのか。
触れたくない状態になるとか?
そういう意味でもほんのり怖い。
あかんやつが、あかんやつ呼んで廃棄場になってしまうとか。
・きっかけ
お祖母さん、なんだかんだでお強い。
嫁にも孫にもええとこ見せたかったんかもな、弱いとこ見せる事で油断させたくなかったとか。
険悪になるよりは良かったのかもしれない。
・聖域からの帰還
ナニモノかに囚われるけど大学の先生によって戻って来られた話。
睡眠とご飯大事。
声明も”祓う”為に聴かせてたのかもなぁ。
「魅入られてる時は心地いい」って怖い。
不快やったら来んくなるもんな、甘い蜜で虫引き寄せるようなもんか。

あと「怪談最恐戦2022」(怪談最恐戦実行委員会/竹書房怪談文庫)も読んだ。
「ありきたり」って、なぁ・・・。
怪異は人間怖がらしたろ、怪談好きに合わせたろ、ちょっと他には無い目に遭わしたろってならへんやん。
(実話怪談が人口に膾炙したら、怪異が合わせてくる可能性はあるかもしれないが)
そんなん言うたら此の本だって、ねぇ・・・ありきたりな話もあるんでは。
2021は「賞取りはる人はやっぱり書き方(語り方)が上手い。」と感想残してたが、今年は・・・ウムウ。
怪談に対するスタンスが自分と合わない人ばっかりだ・・・。
実話怪談やる芸能の人、特にお笑いの人が多いのは元元喋る事で心動かす職業だからだろうか。
そして趣味と実益兼ねるっつうか。