社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

イニエスタ・ジャパン! 日本に学んだ 人生で大切なこと

イニエスタ・ジャパン! 日本に学んだ 人生で大切なこと」(アンドレス・イニエスタ/ぴあ)読んだ。

友人がヴィッセルファンだったり、昔昔まだ緑色だった頃のヴィッセルのファンクラブみたいなんに両親が入ってたり、ミーハーしてノエスタにワクチン打ちに行ったりする程度には実は興味があった。
そういえばポドルスキイニエスタが加入した頃に、イタリアンのお店で常連さんと「凄い選手が来たら住むとこ大変なんやなー」みたいな話した覚えがある。
あと海外の凄い選手が、何でまた日本の地方都市のチームに来てくれはったんかな、という素朴な疑問もあった。
インタビューを纏めたのかなぁと思ったが、御本人が書き乍ら考えてまた書くって感じの文章(実際は知らんけど)なので、一気に読むのも良いけど、1日に1節ずつ、ゆったり読んで行くのも良いかも。

イニエスタも「キャプテン翼」大好きだったのか、キャプ翼すごーい!
作者に会いに行ったり、作者が試合観に行ったりしたそうである。
ANAをANNAと見間違えて当時の彼女(今の奥さん)に飛行機のレプリカをプレゼントした、という話が微笑ましい。
一人の男子だったんだな、そして思わぬ所に日本との繋がりが。
神戸については「地中海の都市に似たような街」と仰っている、そんな風に見えていたのか。新鮮だ。
イニエスタは世界各地のチームを渡り歩くようにしてプレイしてたと思ってたから、バルサ一筋*1というのが意外である。
ベストを尽くせない者はバルサにいるべきではない、離れるタイミングだ・・・で神戸だったのか。
よく思いきりはったと思う。
ずっと神戸で暮らしてきた人がいきなりスペイン行くようなもんでしょ、想像付かない。
しかも奥さんと子供さんも一緒だ。

メンタルヘルスの問題は専門家に」というのも意外に思えた。
強い人は強いなりのメンタルの悩みがあって克服していってるのだろう、でもうつ病は意外な気がした。
「誰でもなり得る」とは言うけれど。
「必要なら他人の手を借りる事も厭わない」のも強さの秘訣なんだろうか。
あと常に周りを観察して、学んではる。
サッカーって集団競技やし、お詳しい方なら「当たり前やろ」とツッコみはるかもしれない。
でもそういうのが的確に、驕らず寛大に出来るってのは簡単な事じゃないと思う。
そしてめっちゃ大事。
御家族という集団に於いても同じなのかもしれない。

Jリーグを良いように思ってくださっている、どの位応えられてるんだろうなぁ。
契約延長してくれてはるから、未だ良く思ってくれてはるんだろう、そうだったらいいなぁ。

イニエスタは変な人と関わらんで欲しい、純粋に己のサッカーしていて欲しい。

*1:FCバルセロナの前に居たのも其の育成組織のラ・マシアとの事