社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

モナドの領域

家人母から貰った大きな耐熱ボウルを割ってしまった。
大きさ・硬さ・底の丸さがお米研ぐのに丁度良かったんだ・・・悲しい。

モナドの領域」(筒井康隆新潮文庫)読んだ。

河川敷で若い女性の腕が見つかり、近隣のベーカリーではアルバイトの代理の美大生が腕にしか見えないバゲットを焼く、常連の大学教授が其れを新聞コラムに紹介したら大評判、そして大学教授が神様に近い存在、世界に遍在して何でも知ってる存在(粗筋によれば「無限の存在である想像主」)となって色々言い当てるようになる。
そしてGODと名乗る・・・?
こうやってだらだら書くとわけわかめなのに、何故か。わかりやすい。
つるつる読める。
上手く説明出来ないという事は理解出来てないという事なんだろうけど、不思議と読んでて「?」とはならなかった。
解んなくても良いのかもしれない。
怒涛のGODとの対話からのラスト。オチ。妙に納得する。
モナドの領域」とはそういう事やったんか、と。
GODの言う事は屁理屈的でもあるけど(屁理屈とは言わない)妙にスーッとするのは何故だろう。
人生や此の御時勢を振り返って考え直すのに良いのかもしんない。
筒井康隆すごい。
「世界はゴ冗談」にも出て来たパラフィクションを更に滑らかに物語に織り込んでいくと、こうなるのかしらん。

なんか量子力学の勉強もしといた方が良いような気がしてきた。
哲学は言わずもがな。