バレンタインのチョコ、もういいや。
あれ可愛い美味しそうってカタログ見てるだけで充分楽しい。
・・・と、去年のチョコ食べながら考えた。
まあまあ美味しく食べられなくはないが、チョコに無礼な仕打ちである。
「超常気象 異形コレクションLIV」(井上雅彦・監修/光文社文庫)読んだ。
超常気象ってHEREの歌かな 違います。「異常気象」すらも異化するほどの超常気象・・・どんな天気なのか晴れるのか雨降るのか曇るのか雪が降るのか嵐なのか、全部盛りなのか。
異形コレクションを追い始めるとキリが無いので思案していたが、今回は田中啓文「地獄の長い午後」を読みたくなったのだった。
めちゃくちゃトンチキすっとこどっこい!なのかと思っていたが、意外とシリアスである。
平山夢明「いつかやさしい首が…」みたいなホラーの書き方、寄り添い方もあるのだな。
今いま現在だから書ける話、でもあまりに理不尽で今いま現在読むのが辛い・・・けどみんな読んで欲しい。
ベスト短編とかベストSFとかにも収録されて欲しい。
・星の降る村/大島清昭
初っ端からとんでもないもんが降ってきてる・・・超常過ぎて気象なのか何なのかよく分からなくなってきた。
よくよく考えたらすごいグロい筈なのに、段段「そんなもん」と思えてくる。
もじりセンスぱねぇ。上手い。
・業雨の降る街/柴田勝家
柴田さんなのに胸糞悪い(褒)
自殺って事かね。
・『金魚姫の物語』/斜線堂有紀
設定ありきな感じがする、設定だけで十分ホラーである。
しかしよくこんなん思いついたな、しかも哀しくて美しい。
・三種の低気圧/坂入慎一
ちょっと某国と某国のトップと某成金爺に嫌悪感を抱いて頂けないだろうか。
あと最後の旦那、そーゆー人間だから祟ってすら貰えないんだよ。
・堕天児すくい/空木春宵
此のアンソロジーの中でぶっちぎりで好きかも。
異形感めっちゃある。
一番最後読んで「成程」と思った。
高2の頃に読みたかったな。
「わかりようがないということだけはわかる」という言葉、そう仰る方(の作品)に出会いたかった。
・成層圏の墓標/上田早夕里
THE BACK HORNの「情景泥棒」をSFとして体裁整えたらこんな感じなんだろうか、全然関係ないけど。
アレもチューチューされちゃいますからね。
・怪雨は三度降る/朝松健
室町ゴシック。
権力争いに絡む陰陽師の暗躍やら何やら血腥い。
パンピー可哀想過ぎる・・・そんなん怖い目に遭わされて「やれ」つって言われたらやらざるを得ないでしょうに。
そういえば”降ってくる”話は多いけど”晴れる”話はあんまり無かった。
晴れとホラーは両立しづらいのかな。
どうでもいいニュース:
ファフロツキーズ現象がどぼんしましたね。
(そして何故か「ッ」だと思い込んでいた)