社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

私は幽霊を見ない

家人と「うさぎのあめちゃん」の話をしていたが、様子がおかしい。
お互い違う「うさぎのあめちゃん」の話をしていた。
ははぁんこっちのあめちゃんだな?
と暫く見ていた「うさぎのあめちゃん」、此れまた違う「うさぎのあめちゃん」だった。
うさぎ界で「あめちゃん」って人気のお名前なのかい?

「私は幽霊を見ない」(藤野可織/角川文庫)読んだ。

怖がりで幽霊を見ないけど見たい著者の話。
”不思議”に惹かれるのかなー。
抑も、此れはエッセイなんだろうか。
エッセイのテイの小説かもしれないぞ・・・と思いながら読んだ。
どちらでもいいのかもしんない。
書かれている怖いor不思議な話単体ではそんなに怖くないが、そういうモノに対する藤野さんが面白い。
エア猫や会いたい幽霊(三島由紀夫開高健)の話とか。
ホラー映画の話と見せかけて女の子が笑顔等型通りの女性像を強要される怖さの話とか(此れは怖い)。
「尿のような」てすごい比喩(笑)
ブラウン管テレビ内部のゴキ怖いやん。。。多分此の本の中で一番怖い・・・いや二番目か。

章題にある「幽霊とは生きているときに上げられなかった声」ってなるほどな、と思う。

其れにしても、地味に遭遇してなくないか?って気もする。