社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

月刊アッコちゃん 峠のわが家編

矢野顕子がカバーする「ホワイトノイズ」聴いてみたい(急にどうした)。

「月刊アッコちゃん 峠のわが家編」(矢野顕子/角川文庫)読んだ。

1986年~1988年の「月刊カドカワ」連載の文庫化。
此の本が出たのが1994年なので、ちょっと時間空いてたんだな。
此の頃は“夫婦感”がある。
結婚に至る話はこないだ読んだとこだ。
猫好きは坂本龍一の影響だったんだな。
そういやあ追悼関連で猫がお好きで〜っての見たな。
子犬貰う話が出たけど教授の「モドキの気持を考えてみろ」で諦める下りがなんだか微笑ましい。
産まれた時、看護師*1さんに“雨子ちゃん”と呼ばれていたから「美雨」と名付けられたとか。
出前コンサート@奄美大島で教授と戦メリ弾く話が!うは!
お昼ご飯につつましくお素麺食べる坂本龍一矢野顕子・・・想像つかない。
そりゃあ世界のサカモトだって矢野様だってご飯お食べになるよ、とはいえ「人間やってんなあ」って思っちゃった。
此れからお素麺食べる度に此の話思い出すかもしれない。
其の流れでさらっとベルトルッチのランチ事情語られてんの凄い、流石である。
新宿の伊勢丹によく行かれる話がある、此の時はよもや「ISETAN-TAN-TAN」なんてチャーミングな歌を作って伊勢丹の店員さん達と踊るなんてお思いにならなかったであろう。

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少なくとも自分は想像つかなかった。

工場見学いいなぁ。
はんぺん、肉まん、というセレクションが面白い。
矢野さんが我我の代わりに色々観てきてくださる感じ。
矢野さん、かつ月カドの取材だから教えてくれる話もありそう。

工場見学やコンサートの話以外に交友のあるミュージシャンや作家のコメント集めた回もあるが、やっぱりお茶の話に魅かれる。
村松友視の奥様の話のお抹茶を頂く事で自宅が仕事場に切り替わるプラン、という話等。
カフェインで頭キリッとさせるだけじゃなく、”お茶を点てる”のが切り替えの儀式になってたのかな。
坂本龍一日本茶の淹れ方も儀式っぽい。
エスプレッソを一気のみで、というドトールの話も。
ご飯と合わせるっぽい。
とはいえ此の本買った頃の自分はエスプレッソとかよう解ってなかったと思う。。。
”コメント集めた回”の山下達郎んちの「犬なのに猫背」なグーフィー号が可愛い。
そういえば昔は犬に“号”ってついてたな。
防寒対策で”桐の箱入りのラクダの上下”ってのが幸宏さんらしい。

ところで郵便局見学の回で、石コロは送れないという話があるけど、定形外だったら当時でも送れたんでは。
機械に通らないから、手で消印押して貰うんだっけか。
確か中島みゆきのラジオで色んなものに切手貼って送る企画やってたんではなかったか。
トタン板が送られてきた話を聞いた覚えがある。

*1:本では“看護婦”、時代感じますなぁ