社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

魔除けの民俗学 家・道具・災害の俗信

ディスクユニオンの個人情報ダダ洩れの件でパスワード変更しようとしたら今回の件の御詫び等等の告知しか出なくて変更できない!
とツイで愚痴ってたら「変えても仕方ないので使い回ししてる他のパスワード変更しましょう」と言われたのだが。
いつパスワード使い回ししてると言った?
こちとらシステム運用の人だった頃もユーザ側の今も腐る程「パスワード使い回しすんな」「安易に割られるパスワードにすんな」って言われてきてんだぞ。
エビ中の一部メンバーの生まれる前からだぞ?
万が一ディスクユニオンで買い物されたら困るから念には念を入れて変更しようとしてたんだが・・・御呪い的に。

「魔除けの民俗学 家・道具・災害の俗信」(常光徹角川選書)読んだ。

家屋敷・生活道具・災害に纏わる俗信の紹介である。
モノの持つ機能を生かしたり、地口で験を担いだり(南天→難転、難を転ずる)恐れたり、よく此れだけバラエティ豊かな俗信が日本各地にあったものだと思う。
離れた地域で類似した俗信があったり。
同時発生的だったのかもしれないし、もしかしたら或る地域で生まれた俗信が他の地域に伝わって定着したり発展したりしたのかもしれない・・・と考えると面白い。
難産の時に石臼を屋根から落とす」というのは出産の苦労を夫や他の家族も味わえ、的な意味もあったんだろうか。
生活道具では箒・箕・鍋に纏わる俗信が沢山紹介されているが、日々の生活でとても大切にされているモノだったんだな。
船幽霊でお馴染みの柄杓、底を抜くのがメインではなく、「柄杓を投ずることによって幽霊をそれに封じ込める」という意味もあるとか。
ちょっとびつくり。

また、俗信は境界を越える、行き来する所に発生している。
家屋敷や井戸等、境界を大事にしてはったんかな。
箒も誕生にも結婚にも死にも深い関わりがある道具で、「ある世界から別の世界へ移る境界の時空に現れて、そのすみやかな移行をうながす」(p.126)のだそうだ。

災害・予言に纏わる俗信だと、不安に乗じて・・・みたいな奴もあるようだが。
不安だから何等かの力・心の支えが欲しくなる、俗信も色々出てくるんだろう。
地震起きたら「マンザイラク」「世直し」「キョウツカ」って唱えたいところだが、其れ等の俗信の無いとこで安易に唱えて大丈夫だろうか。
ところで、流行り病が家に入らないようニンニク吊るすやつ、新コロでやった人おるんかな。

余談だが、箒の俗信知らなかったの、ちょっと焦ってる・・・畳用に使ってる箒を逆さにして立てかけてあるので。
掃くとこ下にしたら曲がっちゃうし、賃貸だから吊るす用のフック付けられないし。
ちょっと考えよう。

どうでもいいニュース:
其のうち「麦茶の残り1cm分残して冷蔵庫に仕舞うとスマホの電波が繋がりにくくなる」みたいな俗信も出来てくるんだろうか。
平成・令和の俗信を考えてみたら面白そうだがちょっと難しそうでもある。