社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

イギリス怪談集

書く事が無くなるより、書く気力が無くなってきた方が問題かもしんない。

河出文庫グランドフェア、あるやん。
参加書店の一覧はあるけど、本のラインナップ無いよね・・・?
そんなにブックカバーもトートバッグも欲しいのかね・・・すみません、欲しい。
店先で読みたい!と思う本はだいたい読んでいた。トホー
さきほどTwitter見てみたら、自分が見たのと違う本もラインナップに挙がっていた。
ラインナップには飲茶さんの「14歳からの哲学入門」があって、
sociologicls.hatenadiary.jp
「他の飲茶さんの著作があれば・・・」と手ぬぐい噛みながらコーナー見てたんだが、お店によっては「史上最強の哲学入門」あるらしくて。
くまざわ書店郡山店か丸善名古屋本店行きたいんですけど・・・ううう。
待ったらラインナップ変わる?増える?

という事で「イギリス怪談集」(由良君美・編/河出文庫)読んだ。

新装版出た時に買おうかちょっと迷ったやつ。なので今読む。
古い作品達。一番新しいのでギリ昭和、くらいの。
流石に「イギリスの実話怪談」ではなかった。そういうのも今の実話怪談ブームで読めないかなー。
(小泉凡さんの「怪談四代記」がそんな感じだったか。)
こういう機会でもければ読む事がなかったのかも。ありがたい。
話としては怪異があるぞ→どれどれ確かめてみよう/信じないぞそんなの→出た!、という感じ。シンプル。
怪異が出てくる迄や出てこようとしている時の描写が細かい。めっちゃ目に浮かぶ。
シンプル故に細かい描写でじりじり迫ってくるのだ。

印象に残ってる話。
・赤の間/H・G・ウェルズ
怪異の正体が幽霊ではなく己の恐怖、という。
・ヘンリとロウィーナの物語/M・P・シール
人間が怖い系、というか死んだとはっきり感じた途端に憎くなる、せいせいする、というのが「人間って怖いわー」って思った。
其れで終わらないから怪談な訳で。
・ロッホ・ギア物語/J・S・レファニュ
何でそんなおっかない術見せちゃうのか。マイルドな変幻の術は無かったんだろうか。
・・・というツッコミどころがおとぎ話っぽくて好き。