社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

龍神池の小さな死体

はてなブックマークのコメントにお返事したい時、何処に書くか悩みますな。

龍神池の小さな死体」(梶龍雄/徳間文庫)読んだ。

「驚愕ミステリ大発掘コレクション1」ですって!
「弟は殺された」という母の遺言の真相を追って千葉の寒村・山蔵へ。
弟は山蔵へ疎開中に龍神池で亡くなったのだが・・・。
段段弟の事件よりリアタイの事件の割合が大きくなってくる。
弟の事件どうなったよ?

で。

えっ、其処?
其処がそうなる?
あそこで死んだんあの人やろ・・・って、そっち?
あの人は多分あの人なんやろ・・・って、そっち?
何となくアタリは付いた、だが魔球のように手前できゅっととんでもない方向に。
色々散りばめてあるやつ殆ど全部繋がってくるからな。見事である。
あれだけ盛り込んでも破綻しないのすごい。
・・・と言いつつ、最終章が「キ裂破局」なんだが、其処まで破局すんのかーい!
其処で終わるんかーい!
色んな意味で凄かった。

こんだけ全部繋いでドカーン!なのに「自分の研究について、個々の科学者が社会的に責任を持つべき」てな社会的メッセージまであるっていう。
どんだけー!

復刻してくだすって良かった。
埋もれてしまうの勿体ない・・・そりゃあ古書で1万超えるだろうな。
こういうの好きな人は好きだろう。