社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

北縁怪談 札幌魔界編

GWに怪談読むのが恒例になりつつある。
4月末に出たのが読めるからねフフフ。

「北縁怪談 札幌魔界編」(匠平/竹書房怪談文庫)読んだ。
秘かに道産子バンドマンの話とかないかな、と思ったが伝説級の方は皆さん上京してはるやろし、今札幌在住のバンドマンはああまで激しくないのかもしんない。
とはいえ”吉村さん”とか出てくると「うおっ!」となる。仮名でしょうけども。
別々の方から聞いた話が実は同じ所でしたーってのは地味に怖い。

気になった話。
・ポスターの功罪
ポスター貼る位置には要注意だ。
天井はNGと聞いた事があるが、窓の対面もNGなのだそうである。
何某か”宿って”しまって、推しのポスター焼きたくはないな。
抑も貼る習慣ないけど、貼らないポスターの取り扱いも注意要るのかもとついでに考える。
二次元だったらどうなってたんだろう。
・事故物件の解体
お寺建てる事で供養する、という事なんだろうか。
・怪談師という職業
匠平さん御自身に纏わる話。
川奈さんが「書いて供養」なんだっけか、とすると「語って供養」という方もいらっしゃっても成程である。
怪談師やってくうちにそういう能力を得る、という事もあるんだろうか。

其の他読んだ作品。
・忌神怪談 占い師の怖い話(幽木武彦/竹書房怪談文庫)
毎度読む度に「算命学に関する資料を手元に置きながら読めばよかった・・・」ってなる。
怪談本大集合!に纏わる怪談が。
怪談の本手元に置いとくの、こういうのがあるから怖い・・・集合する事でパワー増してそうというか。
昔は「新耳袋」を敢えて散らして置いてたんだが、久しぶりに実家帰ったら揃ってたっていうね。
人との縁(ご家族・親戚とか)は算命学的に観てもしっかり表れているんだなぁ。
運命だけじゃないのだ。
福子というのは今でもあるんだなぁ。
本家に福子がいらっしゃって大切にされているから分家へ・・・というのはちょっと怖い。
・弔い怪談 呪言歌(しのはら史絵/竹書房怪談文庫)
「葬歌」はエモいなぁ優しいなぁ、だったがこちらは結構エモい方向にも其れ以外にも抉ってくるなぁ、と。
本当に色々あるものだ。
親子関係から来る話は精神的にも来るな・・・。
怪談とは直接関係ない話だが、「いくら毒母でも呪い殺すなんて、自分を生んでくれた母親を」みたいな事を仰る方があって、「そうでもないんだよなー」「或る種幸せな人生なんだな」とちょっと思った。
最後の話、あとがきに繋がってくるのか、其れも。