社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

異界談義

時間というか日付の感覚が無くなって来た今日この頃。

「異界談義」(常光徹京極夏彦小松和彦他/光文社知恵の森文庫)読んだ。

↑多分此れの文庫版。
お正月に実家から引き上げてきた本達のうちの1冊。
どーやら買ったまま仕舞い込んでいたようだ。

国立歴史民俗博物館の企画展示関連。
”あの世””妖怪””占い”等をキーワードに異界について取り上げられている。
京極先生は妖怪の話である。
京極先生・小松先生的に“異世界転生”“かくりよあやかしほっこりご飯”のブームってどうだったんだろうなぁ。
妖怪のキャラクター化の其の先にあるのが”かくりよあやかしほっこりご飯”的な物語、逆に其処から遡って新たな要素が付与されたなーんて事があったりして!?
知らんけど。

面白かったのが都市伝説について。
此の本が出た当時は欧米・日本以外の地域ではまだ調査・研究が進められていなかった・・・という事で韓国の都市伝説が紹介されている。
風水に纏わる都市伝説があるのが独特なような気がした。
あと祭祀に纏わる話。
昔からある祭祀を現代人スタイル(時間を早める)でやったらご先祖さんが困っちゃった的な話。
今ならどうなってるんやろね。
若い女の子の行き来が増えた分、各国の都市伝説が混ざってたりするんだろうか。
或いはタレント・推し活に纏わる都市伝説とか。
推し活だったらルール・マナーの動機付けに使われてたりしそうである。

其の他、イタコや鬼門についての話も興味深かった。
異界について知る上で風水の知識も必要なんかな。