なんか色々ばからしくなるな。
そんな時は妖怪の本を読もう。
「文庫版 妖怪の宴 妖怪の匣」(京極夏彦/角川文庫)読んだ。

- 作者:京極 夏彦
- 発売日: 2020/08/25
- メディア: 文庫
うんにゃらもんにゃら仮装、カフカの「変身」、ウルトラマン等等沢山の例を挙げながら、化け物とは「人以外のモノが人なおに姿を変えたモノ」「人ではないというコードで示されるキャラ」「普通でない奇妙な容姿に変形したモノ」と定義される。
個人的には「化ける」というのは能動的な感じがする。
其処から更に幽霊とは?と話を進めていく。
で、妖怪とは?
「例によって驚くような結論はありません」とある。無駄ですよ、と。
通俗的なオカルトは、何でもアリ。
ただメインストリームからは隠された、日陰者である。
この1冊で語られる物量・熱量、それこそが”妖怪”なんだ、と体現されているようである。
ところで京極先生的にアマビエやその他新コロで登場した妖怪やら何やらというのはどうだったんだろう。
我我なんぞは京極先生やその周辺を追っていく中で妖怪の定義・変容みたいなもんに触れているので「アマビエにどんどんご利益とか付加されていってる!変容していってる!」と「進研ゼミでやったぞ!」状態だったんだが。