社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

拝み屋備忘録 怪談火だるま乙女

三宮のジュンク堂に光舟の本見に行った。
5階歴史・城コーナー。ガチ城!
すっげー!
あの棚は友人知人に見せたかった。何なら光舟ご本人にも・・・。
ただ、本屋一周する人か歴史ガチ勢以外来ないかも・・・
福山の本屋さんなら平積み大展開!なのかな(2階新刊・注目書コーナーの川ちゃんの本の大展開見ながら)

「拝み屋備忘録 怪談火だるま乙女」(郷内心瞳/竹書房怪談文庫)読んだ。

竹書房と角川、同じ月に出ると思ってなかったよ。
郷内さんご自身の入院(&或る意味怖い話)を織り込みつつ書かれる怪談。
「肩透かし」で「読者が怪談実話の本に望んでいるのは、あくまでも背筋が凍りつくような怖い話。」と仰っているが、どうなんだろ。
兎に角怖いやつ!ってなりすぎてインフレしてなくないか?と怪談総選挙のやつ読んでて思った。
読んだ事ないような話、不思議な話スキーはあんまり無いのかもな。。。
そういう意味では自分には今回は面白かった。
背筋は凍らないけど、じわーっと落ち着いて考えると怖くなる。
「食事処」「甘味処」みたいな話は一体何処から食材調達してはるんやろ?と思う。
いい話だけど、食材の正体って何?と考えると結構怖いのでは。
もう此の世に存在しないから、食べられないから尚更”美味しかった”事が強まっているとか。
「そっちかよ」はほんまに「そっちかよ」である。わろた。

表題の話は何となく話し手の人に「こういう出来事があった」というのが伝わってしまったのだろうか。
本人は思いつきだと考えているが、第六感的な感じで。
あんまりこういうとこでドヤっちゃいかんよ、という話ではあると思う。

てか、詮索するのもよろしくないのか・・・やだ怖い。

”視る”力というのは一生分決まってるんだろうか。
何処かで使い切ってもいずれまた回復しないのかな。
此れだってよくよく考えたら怖い。
”視えない”人で言えば、触覚が弱まるようなもん、味覚が鈍るようなもんか。
生きていけなくはないが思わぬ所に不安がある、というか。

どうでもいいニュース:
遅ればせながら「禍話」ドラマ観た。
「火だるま乙女」に近いもんあったな・・・フィクション、作った話でもダメなものはダメっていう。