社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

拝み屋念珠怪談 緋色の女

小山田の件でROJからして叩かれてるんだが、もしあのインタビュー無かったら一連のクソっぷりは表に出なかった(少なくともQJの被害者抉りに行ったクソ記事はROJのインタビュー受けて書かれてますからね)、或いはもう少し後か。
とするとROJを責めきれない・・・酷いけど。
個人的にROJのインタビューでクソやなと思って、其れ以降小山田の話題見る度にクソっぷりが頭を過っている。
そして「因果応報は後から来る方が厳しい」と聞いた事があるが、ほんまやなぁ・・・と。

「拝み屋念珠怪談 緋色の女」(郷内心瞳/角川ホラー文庫)読んだ。

新機軸。
郷内さんではなく、嘗て依頼者だった方が聞き集めた怪談。
当時郷内さんに「もっと怪談集めをしてみませんか?」と提案されたのを実行されたのだそうだ。
其れも語った人から次の人へと紹介されて順番に語られていく。
そして辿り着くのは誰の所か?
一人、聞き集めした裕木さんを挟むので、今迄のすぅーっとした怖さは無い。
怖いというよりは不思議な話。
語られ方が面白いな。
ご本人が話したかった事よりも、其れ以外の方が興味深かったりして。
幾つか話をされている場合もあるようだが、基本1人1つ。
いじめた奴に“返る”話が幾つかある、読んでいて小山田の件思い出してしみじみしてしまった。
此れでもその場で“返る”だけ優しいのかもしれん。

で。
最後は誰の所なのか・・・と、やっぱり”その人”なんですな。
愛憎半ば、なんて軽い言葉では言い切れないが、郷内さんの人生にとても重要な人。
最後の方が郷内さんとオーバーラップしたのは気のせいではなかったのかもしれない。
いずれは「お化けのいる家」にも繋がってくるのだろうか。

それにしても郷内さんの文章は情景が伝わってきて、怖いもんは怖いし不思議なもんは不思議でするする読み進めてしまう。
良い意味で癖や引っ掛かりが無い。
だから次次と読みたくなる。
他の方の怪談と何が違うんやろね。