社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

世界はゴ冗談

遅ればせながら「news zero」の安本嬢出演回観た。
超めっちゃショートで「思い切ったなぁ」と思ってたが、染めてたのか。
染める時に地肌痛くなかったんだろうかと心配になる位、明るいグリーン。
「FIRST TAKE」観た時はショート過ぎて黒髪だけど緑色っぽく見えてるんだと思ってた。
すごくかっこよくて良い。

「世界はゴ冗談」(筒井康隆新潮文庫)読んだ。

サイン本お取り寄せである。イェーイ!
無茶苦茶である。
「ペ~」のジジイがちょっと羨ましいんだよなァ全く!ワシも(以下自主規制)
認知機能がアレなのは老化なのか精神が分裂してるのか、なかなかにおっかないお爺さんがどったんばったんしている。
他の話もどったんばったんしているが、ふわあっと視点が移動していって、時には追っかけていった先で作中に取り込まれる事すらある。
この”ふわあっと”感が、小説を書き続け挑戦し続けてキャリア重ねた先の到達点なのかもしんない。
でもまだまだ終わらんよ、というかまだまだ読みたい。
奔馬菌」なんて穏やかに始まって、おお血腥いキャッと思った途端に「書けなくなった」事をネタに書き始めるという。
其処から筒井ワールド全開して最後ちょっと切なくなる。
何なんだ此の緩急。
切ないといえば「不在」。
「三字熟語の奇」は幾つかの言葉の連なりから何となく話が見える。
最後2ページ分くらい微妙に漢字が怪しくなってくるが、今度は各単語毎に話が見えてくるから面白い。

”老い”が見え隠れしてくる一方で”パラフィクション”に関して「そう言うならやってやんよ!」と挑戦しはるのがかっこいい。

とはいえ、書かれた当時の感覚でガンガン書いてはるんが今のご時勢で「あかん!」となったら其の作品が封印されるだけじゃなく存在も封印されかねん今日此の頃。
其れは其れで筒井さんの「やってやんよ!」の原動力になるのかもしれないが。。。
あくまでも作品中で滅茶苦茶してはって、流石にうんこ食わせたり(以下自主規制)といったいじめはしてはらへんと思うから大丈夫かとは思うが。