社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

中国・アメリカ 謎SF

ねむねむ。
今晩こそ早く寝よう。

「中国・アメリカ 謎SF」(柴田元幸・小島敬太編訳/白水社)読んだ。

中国・アメリカ 謎SF

中国・アメリカ 謎SF

  • 発売日: 2021/01/30
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
今の中国SFすごーい!という事で中国とアメリカの、あんまり日本で紹介されてこなかった作家の短編アンソロジー
中国の方はぱきぱきとSFらしいSF、アメリカの方はもんやり幻想的なSFなような気がする。
其れが今の各国SFのトレンドなのか、トレンドとは少し違うが編者の推しがそうだったのか。
「ヒトの生殖細胞のゲノム編集」は其の頃の話題でもあるらしい。
書かれたのは割と最近の筈なんだが、古いSFっぽくもある。
「降下物」の爆弾とか、原子力爆弾っぽい。
古めのSFには出てきて「当時脅威だったな(実際ちっちゃい頃怖かった)」とは思うものの、時代が下ってくるとあんまり見かけなくなったような気がする。
「改良人類」もちょっと。何となくそうなるような気がしていた。
※観測範囲は非常に狭いです

「曖昧機械--試験問題」が面白かった。
<概念的機械空間>って時点ですっげーわくわくする。
その先に3つ記述があって
記述3は楽しそう・・・かはさておき、一度経験したら戻りたくなってしまうの、わかる。
最後に問いがある。この解答でまた新たな作品が生まれそうである。
無限ではないが只管無限に近い、だいたい連続的、夢を見られるかというとそもそも”夢を見る”とは何なのか。
そんな風に考えたが、さてどう検討して実行するんだか。。。
後の対談に「この作品を読んで、常に自分らしさや個性を追求しなければならないといった強迫観念が少しなるような感じ、解放感すら覚えました」とあるけど果たしてそうだろうか。
”行きっぱなし”なら、”自分”手放してしまえばいいけど・・・そうすると誰が作品読んで感じたらよいのだろう。
というか、「マーおばさん」のマーおばさんに此れを読ませて「どう?」って聞きたい。
「焼肉プラネット」はわろた、此れ空腹または満腹の時に読むとつらい。昼休みに読むのではなかった。
また食えそうで食えないってのがつらい。そこは技術で解決出来なかったんだな。
此れ植民地的な惑星だったって事?養殖?
「猫が夜中に集まる理由」はシュレディンガーか。
もしかしたらラコスにいたクロちゃんも箱に入ってしまったのだろうか。
とすると、何処かの宇宙でラッコさんと一緒なのかもな。

中国もアメリカも他の国も、自由にSF書いて発表してわいわいやいやい言える状態がずっと続きますように。

どうでもいいニュース:
「深海巨大症」に「今を楽しめ(カルペ・ディエム)、だよね?」ってでてきて内心盛り上がる。