社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

SFマンガ傑作選

また音人の卓郎のインタビューの話をするけど、日本人というか日本で生まれ育った人には“昭和的なモノ”がプリセットされてるのかもしんない。
昭和歌謡、昭和な景色。

「SFマンガ傑作選」(福井健太・編/創元SF文庫)読んだ。

1970~80年のSFマンガ短編アンソロジー
巻末の「SFマンガ史概説」は2019年頃までに作品に触れられている。
そういえば「銀魂」「ハルシオン・ランチ」もSFなのだった。
絶対可憐チルドレン」はこないだ星雲賞受賞してた。
野村亮馬ベントラーベントラー」、柳原望「まるいち的風景」、が気になる。

さて本編。
”傑作選”なだけあって、大御所大ベテラン勢揃いである。
「こんな人おったんか」というのは無い。
此の傑作選読んで面白かったら後は自分で発掘してくださいねー、巻末の概説でいっぱい触れておくし、って事か。
「今迄読んでみたかったが作品数多すぎて何処から手を付けてよいものか悩ましい」方方ばっかりなんだけどな。
今回、佐藤史生読んでみたいと思っている所に此の本を見かけたのだった。
何故か懐かしい。
小さい頃に見た「未来」が描かれている。
今よりもうちょっと希望が持ててたような未来。
でもあんまり古くさくないのは何故だろう。
設定がどうこう「現実にはありえねー」があるのかもしれない、でも作中で矛盾せず綺麗に収まっていたらあんまり気にならないような気がする。
自由なんだよなぁ。
現実を映していても「如何にも映してます!」じゃない、人間の愚かさや環境汚染等を取り上げつつも描かれた時代がチラ付き過ぎない話が好きなのかもしれない。

最近はジャンプ+で読み切り漫画を沢山読めるようになったが、改めて短編の面白さを知る事が出来た。
いつか「ジャンプ+傑作選」が出るんだろうか、SF編とかラブコメ編とか。
ジャンプラで描いてはる方って色んな所で少しずつ描いてはったりするやん、ああいうのを或る程度纏まった形で読めたらなぁ、と思う。

どうでもいいニュース:
山田ミネコ「冬の円盤」作中にデフォルメされたうさぎやねこが描かれてて、其れが可愛い。
お花が飛んでるのとかメタにツッコミ入れてはったりして。