社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

円 劉慈欣短篇集

新聞1面広告に「ワクチンは毒」てな本の広告が出まくっている。
あいつら金持ってんだな、金には従わざるを得ないのか新聞社も。
今更うるせえな打っても御前等に迷惑掛けてへんやろ、と苦苦しく眺めている。

「円 劉慈欣短篇集」(劉慈欣/ハヤカワ文庫JA)読んだ。

コミカルだったり重厚だったり、救いが有ったり無かったり。
いずれにしてもしんどすぎない程度に読み応えがあって、正しくSFを読んだなー、という気分である。
「カオスの蝶」「栄光と夢」容赦無い。。。
「人間は莫迦、愚か。でも強い、最後まで諦めない。」という裏テーマでもあるんだろうかとちょっと思った。

面白かった話等。
・鯨歌
”ブツ”を運び込むのに鯨を使う話。
ばかだなぁ。
メッセンジャー
雰囲気が好き。ほっとする。
老人の方は誰か解ったんだけど「神はサイコロを振りますよ」は誰なんだろう?
・栄光と夢
殺し合いじゃなくてスポーツで決着付けたらええねん、というのを実際にやったらどうなるか。
シニの話が噫オリンピックのお涙頂戴感動話が好きな人にはええんやろな・・・あかんもんはあかんかってんけど。
どうでもいいんだけど、此の年のオリンピック、他の国的にはどうだったんだろ。
・円円のシャボン玉
素敵ワンダー。
おっきなシャボン玉を作るぞ!が世界を変えていくんだろうとは思っていたが、まさか!
・人生
母親の記憶を胎児に持たせる実験の話。
其の儘である。
愛の記憶は活性化しなかったようだ、産まれてから与えられるor生成されるもんなんかな。

「月の光」は「金色昔日」収録Ver.、「円」は「折りたたみ北京」Ver.と訳が違うそうだ。
(英訳→日本語だったのが中国語原文→日本語という翻訳になっている)
どちらも今回読んでる時、あれ?アンソロジーで読んだ時と印象が違うような・・・と思っていた。
解るもんなんだな。

めっちゃどうでもいいニュース:
ロックスター尾形回帰が「神はサイコロを振るんですよ!皆さん!」ってMCのあのノリで言うのを勝手に想像してふふってなってる。