バの字コラボ、おフジさんMVのクリエイティブディレクターが小説家・・・という流れだけ見てると、小中学生の頃から小説家目指したらよかったかな、と思ってしまった。
勿論世の中そんなに上手くいく訳が無いし、仮に小説家になれたとしても、きっとその世界線では小説家ではないクリエイターが自分の好きなアーティストとコラボしてる。
ツイッタランドのTLに流れてきて面白かったから読むよシリーズその3。
「マナーはいらない 小説の書きかた講座」(三浦しおん/集英社)読んだ。
サブタイトル見落として、普通にエッセイなんだと思ってたら、実際にWebマガジンCobaltで連載されていた小説の書き方講座である。(なので巻末にコバルト文庫・オレンジ文庫の賞の募集が載ってたりする。)
より良く読む為に、書き方を知るといいってスゴ本の方も仰ってたし。
sociologicls.hatenadiary.jp
”講座”とあるが、普通に小説に特化したエッセイのようである。
実例としてご自身の作品を挙げておられるので、実際に読んできた人だったら面白いかもしれない。
「天国旅行」は読んでみたくなった。
(個人的に「月魚」が合わなくって敬遠していた*1・・・ちょっと後悔してる。)
兎に角「ハイロー」がお好きなようである。
「ハイロー」についてアツく語りつつ、其れがまた小説の書き方の説明に繋がってるってのが凄い。
自分もちょっと「ハイロー」に興味持った。←そこ?
ツッコミどころも多々あるようだ、でも「情熱ときらめきがあふれていて、見るものの脳と心を直撃してくる」のだそうだ。
現実世界と整合が取れているという意味でのリアルさと、作品の中のリアルさは違う。
それは感性で突っ走るだけじゃなく、此の本で説明されているようにコツ・論理性を反映させつつ描かれたものなんだろう。
「なんでもかんでも伏線を重視する昨今の風潮には賛同しかねます」に「それな!」ってなった。
あと読者に伝わるように書くけれど、それは読者ウケとは異なるようだ。
反応が欲しい、では疲れてしまう。
書きたいモノに真っ直ぐに向き合って書く、その伝え方については変に細工をせず、より”伝わる”ように書く、という事だろうか。
*1:なら何でこの本に興味持ったんだ!?