社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

探偵は女手ひとつ

CDの感想も書いていかねば、と思いながらそのままである。

「探偵は女手ひとつ シングルマザー探偵の事件日誌」(深町秋生光文社文庫)読んだ。
やっとである。
山形の元刑事のシングルマザー探偵の話である。
探偵業・・・依頼の殆どは便利屋、パチンコ屋に並んだり農家を手伝ったり雪掻きしたりである。
そういう依頼を受けている内にヤバげな案件が・・・ハードコア”探偵24時”である。
元上司という事は警察、すっぱりカタギになったといってもヤーさんやんけな社長・・・えーらいとこからも依頼が来る。
GPSがあるから追跡しやすくなった、とはいえ割とバレる。
そこは元刑事なので手は打つ、喧嘩っ早いが腕っぷしは確かな元ヤンな助手もいる。
舞台は山形、ただ何処の地方都市にもある話なんだろうなぁ。
散散痛めつけられて怖い思いして、それでもまた元の”商売”に戻る女性、他にないんかねぇとは思うが仕方ないのか。
仕事が無い。
そういう選択に「体大事にしなさいよ」なんて言わない、言わないけど救う。
善悪はさておき、そういうさっぱりしてるけど優しいし放っておけないから、探偵業の依頼が途切れないのかもなぁ。

と考え込まずともすぱーっと読める。
“強い”人の話は楽しい。悪いの懲らしめてくれて。

旦那や娘の話はそのうち出てくるのかもなぁ。
そこら辺が出てこないから読みやすいのかも(不憫で辛くなって読めなくなる病の発作が出なくて済む)。