社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

准教授・高槻彰良の推察10 帰る家は何処に

久しぶりに仕事で細かい目盛りを見る事になった。
夕方なのもあって見えづらくて目がしんどい・・・此れが45歳過ぎたら一気に来るという、噂のLOW-GUNか。
目盛り見えなくなったら業務に差し障るから退職も考えないとな、とは思っていたが。
まァ業務自体変わるから大丈夫か。大丈夫なのか?

「准教授・高槻彰良の推察10 帰る家は何処に」(澤村御影/角川文庫)読んだ。

取り扱われるテーマは事故物件、神隠し。
あと論文・グループ発表に絡めて”考察する”という事。
ただ纏めるんじゃなくて、どう分析・考察するか迄突き詰めてなければならない。
学生さんは読んどいたら良いような気がする。
そんなこんなで尚哉達も大学3年、就職含めた今後の進路を突き付けられる時期になってきた。
尚哉も将来を見据えて遠山の事務所でバイトをするようになる。
何時の間にかうんと成長、というか”強く”なってた。
自分から一歩、二歩と進んでいけるようになった。
アキラ先生も揺るぎないようで人魚・八尾比丘尼の実在や尚哉という自分以外に異界に行って戻って来た人がいるという事で少しずつ考え方が変わってくる。
神隠しは行方不明になった人や其の家族を救済する為の社会的装置と考察しているが、其れだけじゃない、と。
考え方が変わって来る事でアキラ先生自身の”事件”についても何か見えてくるのだろうか、今後。
其れは”もう一人の高槻”にとって都合が良いのか、どうなのか。
あの人の方はちゃんと”対価”が支払われたら何でも良いのか。支払い方にもコツが要りそうな。
どうだろ。
だいぶ話が進んだような感じがする。

アキラ母はメインエピソードとextra読む限り、自分以外のモノに振り回される人やったんかもしれない。
純粋な人なんだろうけど。
割と厄介そうな気がする。。。

初版が手に入ったんで、挟み込みのショートショートも読めた。
難波、ほんまええ子やな。
初版限定なのが惜しい。

ちょっと泉鏡花の「龍潭譚」読んでみたくなった。
東雅夫さん編集のは1冊積んでるんだが、多分其処には収録されてない。