社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

准教授・高槻彰良の推察7 語りの底に眠るもの

起床に失敗、地味に頭痛。
何なんだろうね、目が覚めてから起きる迄の間に「あっ!」てなって暫くぼんやりした頭痛が続くのは。

「准教授・高槻彰良の推察7 語りの底に眠るもの」(澤村御影/角川文庫)読んだ。

最近怪談読む人化しつつあるな・・・そんなことないもん!ミステリーも読むもん!
・・・と言いつつ読んでるのは怪異モノではあるような。
異世界に行く方法とか沼のヌシの伝承とか人魚の肉とか。
以降ちょとネタバレするあるよ。





割とミステリー色強い、そしてなかなかに血腥い。
一方で”もう一人の高槻”も大分出てくるようになった。
”利用する”というテもあるな。まだ上手くはいかないようだが。
伝承に実際の事件を重ねてしまう件については「ほんまや」となった。
其の解釈は思いつかなかった。
現実を受け止められないから伝承に任せてしまう、というのも一つの方法だけど、当人にとっては辛いわなぁ。
「人魚の肉」の「人は、自分を人だと思っている間は、人でいられるんだからね」(p.312)は、後後に響いてきそう。
死ねない辛さは解るが、自分を受け入れさせる能力というのも地味に辛いな。

今後は怪異の方からコンニチハ!の可能性もあるのだろうか。
”もう一人の高槻”がつよつよそうだけど、何処迄太刀打ちできるのか。
尚哉に危害及ぶならアキラ先生本体が許さんだろうし。
尚哉といえば亜沙子の方も気になる・・・今後も何かと絡んできそうな。
思ってたより早く遠山が登場したし沙絵さんも姿見せるし。

車の怪異については運転手という目撃者に「気づかれる必要」があるから、という話もありますな。
「震災後の不思議な話」で見た。
霊柩馬車の下り読んでて中山さんの黒いバスの話思い出した。
乗った後が違うけども。