社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

現代雨月物語 物忌異談

フォローしてるミュージシャンが久しぶりにTwitterに浮上してきはったと思ったら、陰謀論スレスレのRTをされるようになった。
ネタなのかフォロワー篩に掛けてるのかガチなのか・・・!?

「現代雨月物語 物忌異談」(籠三蔵/竹書房怪談文庫)読んだ。

”物忌”とは「釈尊の生まれた迦毘羅衛国の桃林を守護する鬼神の名称」なのだそうだ。悪霊邪神は近づかなかったとか。
こんなご時勢だから”物忌”として外出控えておうちで怪談読みましょうって名付けられたタイトルなのかと思ってた。
怖さと不思議さ、そのバランスが丁度良い。
神様や怪異についてのスタンスが独特である。
神様の感覚が社に祀られた時代の感覚が基準になっている(「水神の社」)とか、神様は人間が努力してる姿が好きで小学校の運動会会場やコンサートホールにいらっしゃる(「物忌」)とか。
良いライブの時は神様も楽しんではるんかもしれへんね。
鬼を見た!と思ったら角大師だったらしく、鐘楼にいらっしゃったのが建物の陰になってしまったから降りて見回りに出始めた?という話があって(「痩鬼」)、実際その街の新コロ感染者が少ないんだそうだ。
神社の拝殿にも現れる化け物ってほんま怖いな。
実話怪談の世界でも「あり得ない」って講評あったりするのか。
講評としてどうかは知らないが、感想としては有り得るのかもしれない。
其の上で楽しむもんであり、楽しめたら「怖かった」「興味深かった」となり、楽しめなければ「あり得ない」で終わってしまうんだと思ってるんだが、どうだろ。
それにしても”怪談綴り”って、いい名称やな。

其の他色々読んでいる。
・呪女怪談 滅魂(牛抱せん夏/竹書房怪談文庫)
短い話にキレがある。キレッキレ。
ご本人が”語る”とまた違うんでしょうな。
・広島岡山の怖い話(岡利昌/竹書房怪談文庫)
怪談というか、心霊スポット巡りのレポがメインなような気がする。
ダム・山に捨てるのは「遺体が見つかっても良い状態」って考え方が怖い。。。