社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

美女と竹林のアンソロジー

今週が正念場、らしい。

「美女と竹林のアンソロジー」(森見登美彦リクエスト/光文社文庫)読んだ。

美女と竹林 (光文社文庫)

美女と竹林 (光文社文庫)

単行本の方が表紙可愛いな。
森見登美彦リクエスト! 美女と竹林のアンソロジー
だが文庫はすっきりさっぱり!である。
錚々たる面子だが、何となく森見さんがオファーしそうで、かついい感じに重なりがありそうな方方だなーと納得する。
美女はさておき竹林は大変そうだった。竹林選ぶと美女がウニャン
森見さんの「永日小品」はずるい。
「水の中に引きずり込んだら無敵」の吉川晃司状態ではないか、まるで。

※最後らへんにちょっとネタばらしみたいな事書いてるので注意。

面白かった作品。
・東京猫大学/飴村行
猫について学ぶのだ、と自分も思っていた。そっちか。
学長の話を酒飲みながら聞きたいような気がする。
あと個人的に”菅波”の嵐なのでドキがムネムネする。
・竹迷宮/有栖川有栖
小説・フィクションはさておき、これ経験したらVR要らんわな。
殺人事件は起こらない。
・竹取り/京極夏彦
日本茶が飲みたくなる・・・って全然関係ないやん。
和菓子のような作品ではある。
こうやって次次と”此処”に誰かが居続けるのだろうか。
・竹林の奥/佐藤哲也
面白かったというか何というか、読んでるうちに竹林に飲み込まれて迷って帰ってこられなくなった。
・美女と竹林/矢部嵩
ああ「〔少女庭国〕」みたく繰り返すんだろう・・・と思ったら意外な結末が。

恩田さんと京極先生で「竹部分にだけ見える」というモチーフが若干被る、もし逆だったらどうなるんだろう?
と考えたが、単に竹に隠れてる人になってしまうのだった。
因みにお二人の話は全然違う。その事がまた面白い。
竹に映る人の姿、というのは確かに美女が合う。
美青年でもいいじゃん。という問題でもないのか。

どうでもいいニュース:
もしかして飴村行デビューしたんでは、わたし。
気になってたけどグロいの苦手なもんで手を出しかねていた。