社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

今昔百鬼拾遺 河童

腹の立つ事ばかりだ。

「今昔百鬼拾遺 河童」(京極夏彦/角川文庫)読んだ。
コンパクト百鬼夜行シリーズ。
益田に多々良先生に、面白いけど話が進まない進まない。
ツッコミ系が何人か居てよかった。
というのはどうでもいい。
謎のケツ出し死体に模造宝石に河童に謎の集落、読んでてわくわくする要素ばかりである。
厚さ約1.4cmで、京極先生の本にしては薄いのに
ここまでして、守りたかったものは何だったんだろう。
報われたのか報われなかったのか。
それはさておき、河童懲罰刑事、他のシリーズに出ないだろうか。

それにしても美由紀は事件に遭遇しまくりである。精神的に大丈夫か。
と思ったけど、ミステリのシリーズ物だと”あるある”なんだよな。
いずれ百鬼夜行かそれ以外でがっつり主役張るようになればいいな。

来月が新潮だっけか・・・てんぐです。ふふふ。

それと同時に「九十九怪談 第十夜」(木原浩勝/角川文庫)も読んでいた。
新耳袋」が平成の最初、「九十九怪談」の最終巻の文庫版が令和の最初に出ているのか。なるほど。
この形式が一番好きなのだけど、難しいのかな。
木原さんの別シリーズのはもうちょっと1話が長くて、たんたんと「こんなことがあってね、それだけ」というのとは違う形だったような。
新耳袋」「九十九怪談」で振り返る平成、てな事も出来そう。
時代の移り変わりが怪異話にも現れてるだろう。
(と思って頭から読み始めても、素で「うわー、そういえばこんな話もあったなぁ」「ここがこう繋がってたか」って分析しないで読みきってしまいそう)
それはさておき、「ツボ」みたいなん、怖いけどちょっといいな。めっちゃツボ効きそう。
でも自分が寝てる時に遭遇したら、「もし明日来たら、解しすぎて首グキッとかなって昇天しそう・・・」って怖くなってるに違いない。

どうでもいいニュース:
河童懲罰は「河童に関する定義・考察が甘いのに物語に登場させる人を懲罰」するんだと思ってた。
河童を懲罰する方である。
悪さして詫び証文書いたりお詫びに薬の調合教えたりしてるもんな。