社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

泣きたくなるほど嬉しい日々に

先日、メルカリで値下げ可能か聞かれたんだが、其の人の名前に「プロフ必読」と有るのでプロフ見たら「値下げ要求×」とあった。
自分がNGな事を他人に求めるんかーい!
可能か聞くのは要求ではないとでも?

「泣きたくなるほど嬉しい日々に」(尾崎世界観/角川文庫)読んだ。

クリープハイプの曲は好きだが尾崎世界観の声はそんなに・・・。
じゃあ何で読んだ、買ったんだよ。
安本彩花が解説書いてるから買ったんだよ!

正直、文章がめんどくせえ。
「祐介」で心へし折ったの思い出した。
「文藝」に掲載されてた小説はこんなにしちめんどい文章じゃなかったじゃんよ。あれは面白かった。
でも発想が面白い。
バンドマンとしても、オフのただの人間としても、全力で生きてんだ!っていうのを文章として書いてはる。
此の位の(自意識)過剰さが無いと表現者は出来ないんだろう。
ぼんやりのほほーんと暮らしてるんじゃなく、「生きて感じることの全てが奇跡で、全てが幸せ」という、日常のあれもこれもに心を動かされている安本嬢にとっては過剰でも何でもない、ぴったりしっくりくるエッセイなのかもしれない。
其処いらのパンピーの心のひだひだより、もっと細かく存在する尾崎世界観の文章、生活。
其の細かさが自分にはとてもめんどくさかったけど、上手くひだひだで検知出来る人にとっては素晴らしい文章なんだと思う。
逆に検知出来るひだひだ持ってる人じゃないと人前に立つ表現者にはなれないというか。

「尾崎さん、よいしょよいしょで大事な場面があるじゃないですか」が良かった。
亡くなった方の話なんで、あんまり良くないんだけども。
他にも亡くなった方の話が書かれている、ものっそい身近な所に死があったのか、此の人には。