社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

殊能将之 未発表短篇集

月1の医者へ。
最近は血圧の話ばっかりである。
其れしか話す事が無いと考えたら良い事であるが、そうでもないのが辛い所よ。。。
ゆる頭痛の話くらいは聞いて貰ってきたらよかった。

殊能将之 未発表短篇集」(殊能将之講談社文庫)読んだ。

未発表短編3作と「ハサミ男の秘密の日記」。
日記はスピンオフ的な?・・・ではなく「ハサミ男」がメフィスト賞受賞して世に出るまでの記録。
記録とはいえスリリングである。
読む我我はこうやって未発表の短編集や日記を読めるのが有難い、しかし作者にとってはどうなんだろうね。
編集者の元に届いているものだから世に出ても問題はないし寧ろ出すべきという判断だったんだろうけど、「もうちょっと手直ししたかった」とかあったりしてな。
以下軽くネタバレあり。



先に解説読んでしまって、大森さん書いてはるしSF絡みの話もあるので「犬がこわい」はSF的な展開するかと思った。
或いはホラー。
犬から見たら、日常壊されるは、人間に伝えたくても伝えられないは、こっち向いてくれる人間は自分にびびり倒してるは・・・頑張ったなぁ。
「鬼ごっこ」は比喩なんだろうと思ったらガチ鬼ごっこである。
何でまた・・・”暇を持て余した神々の遊び”的なノリだったのかねぇ。
「精霊もどし」は成功してるんだけど失敗してるようなもんなので辛いところである。
しかし最後の一言から考えると、奥さんは一体何処から戻ってきたのだろう?
他にも短編があったらなぁ・・・読みたかったなぁ・・・其れこそ「美濃牛」並みの厚さの濃厚なやつを。

黒い仏」も読まにゃ。
というか一時期殊能さんブームが自分の中に来たんだが、其の時には手に入らなかったのですよ・・・今なら手に入るか。
或いは図書館で借りるか。