社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

アントロギア/THE BACK HORN

リアルサウンドの山田&松田インタビューの写真、凄みがあってかっこいいけど、マツが人生に疲れ切った人みたいにも見えて心配になる。
realsound.jp

そんなこんな*1で発売日から遅れて「アントロギア」を聴いていた。

そして未だずーっと朝な夕なに聴いている。通勤中ずーっと聴いてるしさ。
艶消し真っ黒な所にペカーッ!と全力で光当てたような感じ、だから黒いんだけど其れ以上に白く輝いている感じがする。

最初は「ユートピア」「ヒガンバナ」のギター左右にがっつり割ってある、左右すぎやしないか?と思ったが慣れてくるとそうでもない。
ドラムがおいしいアルバムである、というか歌もメロディもリズムが良い。
ウロボロス」は生ドラムも打ち込みドラムも両方美味しいよね。

・・・と聴いているうちにクッキー缶的なアルバムだなーって思えてきた。
甘かったりしょっぱかったり凝ってたりシンプルだったり色んな種類のクッキーが入っていて、端から順番に食べるも良し、お気に入りの味をたっぷり楽しむも良し。
全部味わい尽くした後、今度は其の缶に自分で思い出を詰めていく。
感想もライブの思い出も聴いてる時に見たり聞いたり触れたりした色んなものも時代の空気も希望も全部。
※「渋谷のナイト」のメールは「お菓子の缶」って書いたけど、やっぱりクッキーだよなぁ。
 缶のデザイン的にもカロリー的にも。

「深海魚」のラテン歌謡ぽさが癖になりそうだ。
ピアノがラテンぽいようでちょっとラテンぽくない*2、其の気持ち悪さがまた良くてまた手が伸びる。
「戯言」も歌謡ぽい。山さん、謎歌謡得意なのかな。
「夢路」の親しみやすくかつ壮大なの、いいな。近くて果てしなく大きい。
「JOY」に関しては「JOY?」というより「英語?」って思った(おい)。
「苦しかったね~」で感情ドバァ、である。
こんな時代に「JOY」があって良かった。
生きてて良かった。

まだ歌詞読みながらは聴けていない。
読みながらだと「桜色の涙」「ネバ―エンディングストーリー」が沁みてくるんだろうな。

次にストリングス有りライブやるなら「ウロボロス」やって欲しい。
というか、声出しOKになったら曽我さん・めかるストリングスの皆さんお迎えして「KYO-MEIストリングスツアー」feat.アントロギアツアーやって欲しい。

「アントロギア解体新書」は読んだ。
全曲ライブで聴きたいです・・・。
ドラムの話が有難いな。
キック等等ややこしいのは今に始まった話でもないような(by「あなたが待ってる」で好き好んで泣いてる人)
制作回顧録読むと「思ってた以上にたっぷり入ってるぞ此のクッキー缶」って気分である。
マツ、寂しかったのかねぇ。

*1:バンド練習あったんでくるり(特にベースパート)聴き込んだり「ブレーメン」の音拾ったりしていた

*2:04/26追記:ラテンピアノは最早パーカッションなんだが「深海魚」はいいリフっぽさがある