社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

服のはなし 着たり、縫ったり、考えたり

一週間ぶりにFit Boxing2やった。

「服のはなし 着たり、縫ったり、考えたり」(行司千絵/岩波書店)読んだ。

岩波書店からこんな感じのゆるいエッセイ出てたんだな。意外な気がした。
新聞記者をしながら服を作ってはる方の話。お商売ではなく。
自分や周りの方の服を作り始めるきっかけ、ファッションについて、手芸について。
着たり縫ったり・・・とあるけど、編み物から始まるのがあったかくて素敵。
そういうのが新聞連載記事に繋がっているのが良いな。
掲載されている写真を見ると、行司さんもお母上も、スラッとしていて作りやすそうに思える。
調整してはるんやと思うが。
パーッとした色が似合う。
自分はバラエティ豊かな体型なもんで、体の一部分に合わせるとどかーんとして見えそう・・・型紙の調整に苦戦しそうである。
服選びに苦労するようになったんで、いっそ作ってしまいたい!と思うのだが。
色は「着たい色!大好きな色!」って思い切って着ちゃえば、自分に馴染んでくるかな。

ファッションの在り方については、もう少し流行のサイクルが”ゆるく”なれば良いのになぁ。
かわいい商品を安く、好きな時に欲しい・・・となると、沢山作るしかない。
着飾りたいと思う気持ちがある限り新しい服が生まれる、一方で在庫が無くならない。
作り過ぎなんだ、と。
読んでて思ったのだが、時代に寄り添い過ぎずに良いものを作ろうってなればいいな・・・でもヘタらないから次の服を買おう、とはならないのかもしれない。
其れも服が売れないからアパレルの人達が困る。
うーん。
そして1つ売れたら其のそっくりさんが次次に出る。しかも安く。
真似るにしても「こういう服が人気なら上手くエッセンスを取り込もう」じゃなく(それも拙いのかもしれない)解体して型紙起こして作る・・・なんて事もあるらしい。
プライド無いんかいな。。。
其れで売れちゃうからなぁ、安いだけじゃなく。
流行るにしても「自分ならこういうとこで差を出したい」じゃなく「みんなとほぼほぼ同じじゃないと」ってなってるとか?
新コロを機に、そういうとこが変わればいいのになぁ。
ちょっとずつ違ってもいいし、前のトレンドをちょいと工夫して次のトレンドに活かしてもいい。
”作り変え”もアリかも。
実際、とっつき易そうな服のお直しの本もある。

此れも読んだのだが、案外色々出来ちゃうみたいよ。
(自分が出来るかわかんないけどね・・・ははは。)
ファッションがどうあるべきなのかは生産者だけじゃなく、消費者に掛かってるのか・・・ちょっとしんどいか。

手芸の在り方も変わってきたのかもしれない。
かつて良妻賢母のアイテムだったのが自己表現になり、更に今は副業(本業?)にもなりつつある。
「ハンクラで利益出しましょう」みたいなん、一時期多かった。
今は自分からシャットアウトしたから見なくなっただけかもしれない。
価格設定に悩みはるんは、ちょっと解るような気もする。
”正当な価格設定”は難しい。
市販品が「やばない?」って位、価格が下がる一方、手芸もといハンクラはごっつい強気な価格な人もある。
そんで「原価を考えたらぼったくりだ!」てな事を言い出す人もある。

どうでもいいニュース:
「カシコイ一年小学生」「カシコイ二年小学生」が少し紹介されている。
なんか妖艶な感じもする表紙だぞ・・・!?
如何にもお子様向けです!って感じではない、着てる服も。
対象は子供だけど媚びません、って事かな。