社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

触身仏 蓮杖那智フィールドファイルⅡ

そういえばワクチン接種後、体重1kg増えてた。わはは。
フィットボクシング2休んで食べてずっと寝てたもんなぁ。

「触身仏 蓮杖那智フィールドファイルⅡ」(北森鴻新潮文庫)読んだ。

なかなかに不穏である。
初っ端から蓮杖先生怪我してるし犯人扱いされたり狙われたりするし、代わりに内藤が活躍(主に事務的作業というか)するけれど危うく謎の団体の顧問に勧誘されそうになるし。
カルト的な団体に取り込まれていく学生というのが地味に怖い。
そういう団体って密教好きよなぁ。蓮杖先生曰く「そういう連中に利用されやすい」そうだ。
「御蔭講」は論文のヒント貰ってるようで誘導されて「盗作だ!」って嵌められるんじゃないかとハラハラ。
てか散散な目に遭いつつ「黙ってついてこんかい」って、懲りないというか何というか、そういう人だから蓮杖先生の助手出来るんかねぇ。
・・・とか考えるけど、やっぱり不穏。
犯人解りましたトリックはこうですね、ですっぱり終わらないからか。
それが良いんである。

この5作に通じるテーマは「山人」だろうか・・・言うても「秘供養」「触身仏」だが。
あとやっぱり出てくる、たたら製鉄
日本神話からずーっと追っていくと不可欠な話である。