社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

ゼロ年代日本SFベスト集成<S> ぼくの、マシン

ゼロ年代日本SFベスト集成<S> ぼくの、マシン」(大森望・編/創元SF文庫)読んだ。

伊藤計劃熱が再燃したとこで「おお!」と買ったは良いが、掲載されてるのは「The Indifference Engine」で読んだやつだった。。。
飛さん以降は読んだ事あるやつ。
というかこの面子だと面白くないのが無い。嘔吐のは覚悟したけど一応大丈夫だった。
特に面白かったやつ。
・大風呂敷と蜘蛛の糸野尻抱介
どんな話かと思ったらほんとに大風呂敷と蜘蛛の糸の話。
大風呂敷で宇宙(中間圏)を飛ぶ話。蜘蛛の糸の下りが美しい。
・五人姉妹/菅浩江
ちょっとカズオ・イシグロの「わたしを離さないで」を思い出した。逆の立場か。
でもクローンを用意した理由は全然違う、そしてクローン側に自由がある。
臓器提供という意味では何事もなかったけど、各クローンにも物語があるんだろうなぁ。
・魚舟・獣舟/上田早夕里
SFなのかな。ファンタジーな感じ。
陸地の大半が水没した世界の、海で暮らす人間、陸に上がった人間と魚舟・獣舟と呼ばれる生物の話。
これだけ?と思っていたら「華竜の宮」に続くっぽい。
・A/桜庭一樹
桜庭さんSFの人だったんだな。
書かれたのが2010年でAKB48に触れられていて「アイコンの神さまは粉々になってしまいました」とあるが、アイコンの神さまももう面倒見切れないのかも、だ。
少女の数も欲望も打算も多すぎて。
もしかしたらネットの何処かにいらして、VTuberに憑いてるのかも?