社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

くるり『songline』リリースツアー「列島Zeppェリン」 at Zepp Osaka Bayside

バンドのリズム隊の方々とくるり観てきた。
「方々と」と言いつつ、入場して即はぐれてそのままである・・・開場後30分経ったらあんなに混むのドリンクカウンター。
物販並みかそれ以上の行列だったよ。

思えば矢野様観に行ったらゲストがくるり*1、2009年のRADIO CRAZYでちらっと観た*2、やっとワンマンである。
1階後方が開放されてたんでそちらで、割と観やすいとこで観られた。
次に観る時は2階か、ホールの何せ座席あるとこで観たい。何故か脚バッキバキなのだ。

ツアー初日なのでネタバレ厭な方は後日。
因みにさとちゃんが「セットリスト長い」と仰るだけあって、2時間半ちょいだった。キング・クリムゾン程じゃないけど長め。







入場した時は邦楽の笛で奏でられた曲だったのが、気付けば開演直前にはカントリーぽい曲に。
琥珀色の街、上海蟹の朝」でスタート。
「ソングライン」のリリースツアーだが、リリースから時間が経っているのもあり、あんまり「『ソングライン』の曲やります!」という感じではなかった。
くるりにとって4ヶ月ぶりのライブだったそうだ。
しかしクリフ・アーモンドのドラムセットはどうなっているのだろう?
真横の時と正面の時があって2つのセットを1つにしているように見えた、一部共有なのかな、だとするとハイハットとかどうなってるんだろう。
ギタリスト岸田繁、かっこええな。
ソングライターとしての岸田の凄さはよく知っている*3、よくよく考えたらあれだけのややこしくて大胆で繊細な曲を歌いながら弾く事自体凄いんだよなぁ。
持ち替えもめたくそあった。
以前山内のフェンダートークライブの時に観た紹介映像でフェンダーユーザとして岸田が登場していて、意外なように思ったけど、改めてワンマンで通して観てると、確かにフェンダー率高いわ。
テレキャスストラトでもあんまりキラッキラしてなくて、丸さと重さもあって「こんな音も出るんだなー」としみじみ。

ていうか「Morning Paper」ってまじか。
ほんまこの曲ややこしい。そういうの好き。

「Tokyo OP」が前半に。
ライブで観たらぽかーんとなる。
ドラマ「いだてん」のOPで色んな競技する人の映像出るやん、ああいう映像が聴いていて目に浮かぶ。
”オリンピック”という言葉は商標権かなんかの都合で使えないらしい。
法律の話なのでさとちゃんが法学部だったという話が、35歳過ぎて六法分かるようになったそうだ。生涯学習
大阪はというとオリンピックは無いが万博がある。
という事で「大阪万博」の曲を。
2025年まで歌える、いやそれ以降も。三波春夫の「東京五輪音頭」みたいな。
しかしタイトル未定とはいえ「大阪万博」の曲、「Tokyo OP」以上にプログレッシブである。
クリフ的にも難しいそうだ。
ツイ見たら「キング・クリムゾンみたい」と言われていた。なんかわかる。
こういう曲大好き。なんならアルバム1枚こんな感じでもいいよ。
後で「演ってると”曲の魂”がインストールされるけど、この曲はされない」と仰っていた。
2025年にはインストールされるようになるんではないかね。

途中、サポートの3人が去って、くるりの3人だけになった。
「キのつく曲かブのつく曲か」・・・で「キャメル」歌い始めたけど、やめた。
ブのつく曲、は「ブレーメン」。
久しぶりに聴く。ええな。
やっぱり「キのつく曲も」と「キャメル」も。
そういえばファンファン、トランペット吹く時は下側に向けて吹いてはったけど、何でだろう。
真っ直ぐだと音のバランスが取りづらい、とかあるんだろうか。
途中でイヤモニかなんか外して後ろの段上がって踊ってはるなぁ、と思ったらドラ叩いてはった。多彩。
今のくるりの自由さを象徴してるみたいに見えた、ファンファン。かわいい。
本編最後の「How To Go」にしみじみする。
やっぱりバンドやりたい。お休み中の。
色々あるけど、それも含めてバンドなんだよなぁ。
久しぶりに「How To Go」やりたいよ、「クリフは『Here we go, Rock'n'Roll』って言わなかったねぇ」「でもドラムさんは言うてね」とか話しながら。
「ワールズエンド・スーパーノヴァ」も今回観た後なら、もうちょっと落ち着いたエレピ弾けるはず。
(ついつい「この曲めっちゃ好き!」ってアッパーに弾いちゃうんだよな・・・)

アンコールは「SAMPO」。
ゆるくって、キラッキラしてる。
リラックマは後ろにファスナーあるらしい、という話に。
そしてツアータイトルにちなんでレッド・ツェッペリンのカバー。
「Good Times Bad Times」はキーが高いのでファンファンがボーカル。かっこいいファンファン観た。
そしてそのまま「Communicaton Breakdown」、こちらは岸田がボーカル、そしてギター弾き倒す。
カバーの前らへんのMCか、「『引っさげる』『参戦』が厭」みたいな話をしてはった。
確かに、くるりのライブ観に行くのは”参戦”て感じではないな。
本編の落ち着いた曲が続いた辺りで、「クラシックの室内楽が生まれて定着した頃のそれらは、今自分がくるり観てるのと同じ感覚だったのかもしれない」なんて考えていたが、だとすると尚更”参戦”ではない。
とはいえがっつりバンドに食らいついていくぜ!なエモいライブの場合は、やはり”参戦”って言っちゃうのかも。
最後の最後は「ロックンロール」。
あぁバンドやりたい・・・。

どうでもいいかというとそうでもないニュース:
衣装、岸田は「エレカシみたい」と仰るような黒スーツ・白シャツ・ゆるネクタイ(黒)だった。
ファンファンが程よく体のライン出しつつふわっとしたワンピース。ああいうの着たい。
他の人はカジュアルというか・・・さとちゃんはスウェットだったらしい。
普段の、リハの時とあんまり変わらんらしい。
ギターの人全身赤だし。
衣装の赤とメインで弾いてはるのがレスポールなのとが頭ン中で混じってしまって、9mmで弾いてる方のSSGHを思い出してしまった。
あの人はレスポールが赤いんだけども。これはすごくどうでもいいな。

*1:ドラム臺太郎だったか記憶怪しいが、岸田がノー眼鏡だったのは悔しいのでよく覚えている

*2:フジと怒髪でそれどころではなかった

*3:だからずっとワンマン観たかったし今回やっとチャンス掴んで桜島の果てまで来たのだ